加州の疑問 ページ22
side加州
さっき部屋で休んでいたら急に暖かい光で包まれて気がついたら怪我が治っていた。
しかも本丸まで一気に綺麗になって。
こんなこと出来るのは審神者しかいない。
きっと霊力でやったんだろう。
あの人間の霊力はとても綺麗で暖かかった。
前任とは比べ物にもならないほどに。
俺は...あの人間なら俺を愛してくれるかなって、そう思って審神者部屋へ向かった。
襖を開けようかと思ったら結界が張ってあって
中には入れなかった。
中の様子は全くわからない。結界の効果だろう。
でも...俺の勘違いかも知れないけど...
*
*
*
あの人間とは別に違う人間が気配がした
でもゲートをくぐらないと入ってこれない本丸にどうやって？
きっと誰かが入ってきたら気付くだろう。
そんなことを考えていると
ｶﾞﾗｯ
審神者「っ！？」
とても驚いた顔をしてた。
でも俺はさっきの疑問が咄嗟に頭をよぎったから聞いてみることにした。
『ねぇ...誰かいたの？』
審神者「...こんのすけがいましたよ？」ﾆｺｯ
『そうじゃなくて...！』
審神者「加州さん申し訳ないですが私は用がありますので。」
あっ...いっちゃう
まだ...大切なことが聞けてない。
『待ちなよっ！あんたは...俺を愛してくれる？』
「いいえ。」
きっと俺はよっぽど絶望しきった顔をしたんだろう。
審神者の目には俺の気のせいかもしれないけど罪悪感が浮かんでいたように見えた。
審神者「先を急ぎますので。」
加州『まって...あっ！』ﾄﾞﾃｯ
俺...ださいなぁ...
この審神者なら愛してくれるって自惚れて
結局最後の最後に嫌われるって...
ほんと...ださい...
『清光っ！！！怪我してない！？大丈夫！？』
清光...？俺の名前...俺の事嫌いなんじゃ...
なんでそんなに心配して...
加州「え...だい...じょうぶだけど...」
『あっ...』
こんのすけ「...」ｼﾞｰｯ
なんかこんのすけ審神者のことをこいつやらかしたな的な目で見てるけど...
『こんのすけ...ゲートまでダッシュ！！』
こんのすけ「審神者殿！？お待ちくださいませ！」
いっちゃた。でも...あの子ならきっと俺の事...
side加州end
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作者名：巴瑞季＆ロイド | 作成日時：2018年12月14日 13時
