検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:638 hit

「ユキノシタ」「アスター」 ページ1

ツンっ、とした保健室特有の匂い、
見慣れた白い壁、放課後特有の運動部の掛け声…

ここは、私立○○女子中学校。
私はこの学校の養護教諭、いわゆる保健室の先生だ。

そして、今私の目の前にいるのはこの学校の生徒の一人「中園A」さんだ。
困ったことに入ってきてから動かない、、、


「Aさん?大丈夫?どこか悪いところがあるの?」
心配になって声をかける

「あ、あの!!!」
いきなり声をあげられてビクッという効果音が付きそうなぐらい体がはねる

「あ、すいません…えっと、せ、先生にいつもお世話になってるから、お、お花!!!」


そう言い、彼女は右手に持っていた白くて小さなお花をこちらに差し出す
「ゆ、『ユキノシタ』という花で、えっと、その…」

リンゴのように顔を赤くしてる彼女の顔だけ見たらまるで告白を受けているようだ…
やっぱり子供ってかわいいなぁ…

「うん、聞いてるよ」
少しでも緊張をなくせるように、と声をかける。効いたかどうかはわからないけど彼女は言葉を続ける

「う、受け取ってくれます、か?」

「…」

「せ、先生?やっぱり…」
「ありがとう、Aさん。お礼なんてもらったことがなくてどんな反応をすればいいのかわからなくて…すごく、嬉しいな。」

そう、保健室から出ていくときにありがとうございましたとかは言われるものの
後日お礼に何かを持ってきてくれた子なんて一人もいなかったのだ。
新任教師で経験が浅いと言うのもあるかもだけど…。
花を潰さないようにそっと受け取る、白くて小さな花びらと薄いピンクの模様が印象的なかわいい花だ…

「本当にありがとう…!」
なんだか感動してしまった。

「えっと、こういう時にほんとにどうしたらいいのかわからなくて、っあ!そうだ、保健室に飾ってある花!お礼と言ってはなんだけどすぐ取ってくるね!」
「え、先生だいじょうb「いいからいいから待っててね〜!」

よしよし、この花だ、って咲いてないな…鉢植えごと渡せば育ててくれるかな…

▽→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:花言葉 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

お花ちゃん - 夕和さん» なるほど…。頑張ります!ありがとうございました! (2022年11月27日 11時) (レス) id: 8c6028ae84 (このIDを非表示/違反報告)
夕和(プロフ) - お花ちゃんさん» 頑張ってください!それと、閲覧者数が増えないのはまだあまりたくさん「話」を書いていないからだとも捉えられるので、こつこつ更新を続ければより色々な人に見てもらえるようになると思います! (2022年11月27日 10時) (レス) @page1 id: 40c359dc38 (このIDを非表示/違反報告)
お花ちゃん - 夕和さん» なるほど…少し変えて見ますね (2022年11月27日 10時) (レス) @page3 id: 8c6028ae84 (このIDを非表示/違反報告)
夕和(プロフ) - また、話し手人が誰なのかを明確にしたほうが読み手に伝わりやすいと思います。今は二人だけなので理解できますが、今後登場人物を増やす予定があるかないかはともかくとして誰が言ったのか、誰がそんな行動をしたのかをもう少し沢山描写したほうがいいと思いました。 (2022年11月27日 9時) (レス) id: 40c359dc38 (このIDを非表示/違反報告)
夕和(プロフ) - 全体を通して、少しわかりにくい部分があるかなという印象があります。「シモツケソウ」を例にとると、いきなり前2話とは違う雰囲気の文章が始まって、「え?何が起こったの?」と混乱してしまう読者が多いのかもしれないと感じました。 (2022年11月27日 9時) (レス) @page3 id: 40c359dc38 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:非ログ系お花ちゃん | 作成日時:2022年11月21日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。