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彼と接していく中で気付いたことがある。
学校ではクールそうに見えるが、いざ電話をすれば案外子どもらしく、甘えん坊なのだ。
今や当たり前となった寝落ち電話だが、最初の頃はやはり慣れず、寝たのを確認して通話を終えることが何度かあった。
すると彼は電話の切断音で起き、わざわざ掛け直してくるのだ。
しまいには「なんで切ったの」なんて不機嫌そうな声まで返ってくる。
…そして何より、甘い。
「A〜今日前髪切ってたでしょ、いいじゃん。」
「ありがと」
教室で直接言ってくれればいいのに、なんて思ってみたり。
「でさ、ジスが……A聞いてる？」
「ん〜、」
「A、もう寝ちゃうの…？」
「ちょっと眠いかも、」
「えーい、まだ寝ないでよぉ、」
「…しょうがないなぁ」
なんだかんだ言って私も彼には甘い、のかもしれない。
「A」
「なに」
「…A」
「どしたの」
「A、、」
「なんなの…」
「へへ、なんでもないよ」
意味もなく私の名前を何回も呼ぶ彼。
普段の彼からは想像の付かないその甘い声は、私の心を動かすにはもってこいのものだった。
学校では見ることの無いであろう彼の姿を私だけが知っている、なんて考えが頭を過り何処と無く優越感を感じてしまった。
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け(プロフ) - 返信ありがとうございます！お話需要あるのでもしTwitter開設するなら読みたいです。応援しています！ (2021年9月18日 21時) (
レス) id: 93187c12c2 (このIDを非表示/違反報告)
おはな(プロフ) - けさん» ありがとうございます(;_;) (2021年9月18日 17時) (レス) id: 7b8c5435e0 (このIDを非表示/違反報告)
け(プロフ) - 更新楽しみにしています:)！ (2021年9月18日 0時) (レス) id: 93187c12c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな | 作成日時：2021年9月16日 23時
