とにかく早く帰りたい【B.O.Y.S.P.L.A.N.E.T 】 (ページ3)

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「はぁ…………」

「大丈夫ですか？」

「あ、あぁ！大丈夫です。ちょっと緊張していたもので……」

いきなり話しかけられて声を裏返しながらも答える。座った俺よりも少し目線が低い彼は人の良い笑顔でこちらに話しかけてくる。

「そういう時は人っていう字を3回書いて飲み込むと言いらしいですよ！僕の母国の教えです」

「あ、ケイタさん日本人なんですね、俺もです。」

チラッとゼッケンを確認すれば3つの光る星とハングルでケイタの文字。韓国語が流暢だからてっきり韓国の人だと勘違いしていたけれど、ここGグループの席だった。

「俺、顔立ちからAさんはてっきり韓国の人だと思っていましたよ、ここGグループでしたよね」

どうやら2人とも同じような事を思っていたらしく、ケイタさんは恥ずかしそうに頬をかいている。

「韓国と日本のハーフなんです。ずっと韓国語喋ってないから文法とかあっているか心配で……」

「いやいや！完璧ですよ、発音も流暢ですし」

ブンブンと手を振りながらそう言ってくれるので少し気分が落ち着く。

「そう言ってもらって良かったです。お互い頑張りましょう」

もうすぐオープニングが始まりそうだったので取り留めのない握手を交わして、話を切りあげる。