12ページ しまお兄ちゃん ページ12
「首領、部屋の片付け終わりました」
志麻が首領に報告する。
「あ、おつかれ志麻！大変だったでしょ」
「まぁ大変でしたけど」
「まーしーお疲れ！」
「お疲れさん」
と労る声をかけられる。
「あ、まーしー見てみて！うちのこ！」
といってベビーベッドから取り出したのは
かわいいきぐるみを着て、にこっと笑う天使だった。
ん？え、天使？あれは天使だよね。
「この子は癒衣！僕の……むすめ？」
「いや、妹なんじゃないの？」
「いやでも拾ったの僕だし、こういうのってお兄ちゃんより、ぱぱになるんじゃ？」
「いや、でも」
と討論し始める二人。
二人の間に挟まれた彼女を首領が回収し、
「ほら癒衣、志麻お兄ちゃんだよ。ほら、志麻もあいさつ！」
彼女の目線に合わせるように屈んだ。
「えっ、と志麻お兄ちゃん……だよ？」
「なんで疑問形なんだ」
え、自分でこう言うの恥ずかしいな。
自分でお兄ちゃんなんて、はじめて言ったわ。
自己紹介すると、言ってる意味がわかったのか、癒衣は、にへらっと笑った。
「ちょ志麻くん！？」
「志麻ぁ！！」
「まーしぃーが倒れた！！！！！」
ちーん。6万のダメージ。
「癒衣の可愛さにやられたんでしょ(適当)」
「せやな、うらさん、カメラ止めたら？」
「え」
「そーれ癒衣、志麻お兄ちゃんをフルボッコにしたれー！」
と頭をペチペチたたかれる。
痛くないけど心が痛い。多分重症。
多分ダイニングメッセージは「まいえんじぇ」になるだろう。
「志麻くーん、部屋の片付け終わったよ〜」
遠くから、自分を呼ぶ声が聞こえる。
何度も聞き慣れた声、つかさっきまで一緒に居たやつ。
少し経つと、この部屋を開ける音が聞こえる。
「あ、センラだ」
「もう志麻くん！部屋の片付け手伝ってっていったやん！」
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うさ@Bsc(プロフ) - 初めまして！面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年6月20日 23時) (
レス) id: b72b4d2a41 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 突然すいません！めっちゃ好きです！頑張ってください！！ (2021年3月17日 15時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
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