凄い事 ページ3
「ため息ですか?お仕事お疲れ様です。やっぱり大変そうですね。」
「聞こえてたんだ…ねえ、声優に興味持った?」
「持ってません!心配して損した〜」
ごめんって!て言ってるのにちょっと不機嫌顔。
それでも手早くクロスをつけて髪の具合を見てくれている。
「…好きな人にダサいところ見せたくないから意地はっちゃった」
「ん?なんか言いました?」
「別に〜」
聞こえてなくてよかった…と思う半面聞こえててほしかったな。って願ってしまう。
「はい。そんなお疲れの江口さんにバレンタインチョコです」
目の前に可愛くラッピングされたピンクのチョコが差し出された。
「えええ!!!!これ、え?俺に?」
「はい!いつもありがとうございますっていう感謝と…」
「え…うん…」
急にそんな俯かれると…ちょっと待って心の準備が……
お店で告白なんt
「お店のイベントも兼ねて。」
「全員に配ってるやつかーい!!期待しちゃったよもう!」
あはは!って笑ってるけど、本当に期待したんだから!!!!
「くそーーー、でもそんなとこも好き」
「知ってる笑」
「悪魔だ!じゃあホワイトデーは倍返しして凄い事するから!」
「凄い事ってなんですか笑」
「わかんない笑」
この「凄いこと」が、
人生を変えてしまう「凄い事」になる。
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作者名:oguro.san | 作成日時:2019年10月21日 20時