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パァン！パァン！
前を走る鶴見中尉に銃を向けられ馬から転げ落ちる
菊｢大丈夫か？よくやった｣
｢はい...あの人のことだから本当に当てるんじゃないかと思っちゃいました｣
菊｢はは、そんなことがあったら俺は第七師団をやめてやる｣
｢馬鹿なこと言わないでください。領事館、向かいますか？｣
菊｢ああ裏道から行こう。後処理とか面倒臭いなぁ｣
鶴｢月寒あんぱんが私たちを引き合わせたかな？｣
偽装のためのロシア人を片付けていると鶴見中尉の声が聞こえる
白々しいなほんとに。全部自分で計画したことなのに
菊｢お前..顔に出しすぎだろ｣
死体を外まで運ぶと菊田に呆れて笑われる
｢口で言えないことは表情で伝えないと｣
月｢口で言えないようなことはそもそも考えるな。何の話をしてるかは知らんが｣
扉から出てきた月島まで口を出してくる
｢はいはい。あれ、尾形さんは？｣
月｢さっきまでいたが..どこ行ったんだ？｣
｢尾形さーん｣
月島と菊田から離れたところで尾形を呼ぶ
尾｢煩い｣
茂みからスっと出て来たかと思えばすぐに歩き出す
｢尾形さん！どこ行ったのかと思いました｣
尾｢なんでそんなに捜しまわる？お前には関係ないだろ｣
｢尾形さんと一緒にいたいからです｣
尾｢はっ笑わせてくれるな｣
｢本当なのに｣
尾｢お前は誰とでも寝るからな。信用ならん｣
｢そんな言い方やめてくださいよ！ていうか昨日のはあなたが止めてくれると思ったのに｣
尾｢なんで俺が？｣
｢いや最近はいつも一緒に寝てたので...｣
尾形は無表情のままだったが、なんとなく瞳が少し揺れているような気がした
私の都合のいい解釈だと思うけど
月｢尾形、A、そんなところで何してる｣
月島に呼ばれ結局すぐに鶴見中尉たちの元へ戻った
何ヶ月か経った頃、鯉登は陸軍士官学校を合格したと耳にした
｢あの人、刀の腕は凄いらしいですね｣
Aは相も変わらず銃を撃つ尾形の部屋にいた。唯一変わったことといえば、床では無くベッドの上に寝転がっていることだ
尾｢ああ、まさかお前俺に銃を教えてもらえんからといってあのボンボンに剣道でも教えてもらう気か？｣
｢いやそんなわけ...｣
ない、と言いかけたがよく考えたらそれは名案かもしれない。鯉登は後から重要な人物になってくるし、今はこれ以上尾形との関係性を深める必要もない
｢あります！天才ですよ！｣
バッと立ち上がり部屋を出ようとする
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作者名：百 | 作成日時：2024年1月24日 0時
