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鶴｢やぁAちゃんよく来たね、さあさあ座って｣
菊田に連れられて鶴見中尉の元へ行くと既に月島と尾形が座っていた
鶴｢今日来てもらったのは.....｣
鯉登大佐の息子の誘拐計画。それが鶴見中尉に呼び出された理由だった
そういえばそんな話もあったなあと思ったがまさか自分まで関わることになるとは考えていなかった
菊｢Aは俺と一緒に外で馬に乗って待機するんだ｣
鶴｢もし話しかけられても全てロシア語で返してくれ。君はロシア語が話せるだろう？｣
どんどん進んでいく計画にAは少し驚いていたが、正面に座る尾形からの視線を感じ顔を上げた
｢なんです？｣
尾｢なんでもない｣
なんだか鶴見中尉たちといる時の尾形はいつも以上に無口だし、ムスッとしていて子供みたいだ
鶴｢明日の昼にはもう実行だ。頼むぞみんな｣
ほれほれと4人を追い出すと鶴見中尉は行ってしまった
月｢菊田特務曹長殿、ここなんですが｣
月島が菊田に計画の確認をしていると尾形に裾をグイグイと引っ張られる
｢どうしました？｣
尾｢ロシア語が話せるのか？｣
｢はい、言語の勉強をしていたので｣
尾｢ロシア語以外もか？｣
｢そうですよ 今度一緒に勉強しましょうか｣
尾｢いらん｣
なんですかもう、などと言っていると反対側から腕を掴まれる
菊｢A、今日は俺の部屋で明日の計画を確認してくれるか？｣
｢結構理解したと思うので今確認しましょうか？｣
菊｢久しぶりにお前と寝たいって意味なんだけど？｣
腕を引っ張り胸に引き寄せるとAの耳元でそう言う
｢いや、今日は...はい｣
尾形が止めてくれるのを期待していたが、すでに彼はこの場から離れたところにいた
少しは心を開いてくれたと思ったけどさすがにそんな簡単にはいかないか
私も落ち着いたところで寝たかったしちょうど良かったかもしれない。正直自分の部屋が1番いいんたけど。
｢邪魔じゃ早そこをどかんか！｣
翌日ついに計画が実行されると16歳の鯉登少年が現れた
すぐさま月島と尾形が捕らえて連れ去る
菊｢今頃、鶴見中尉は鯉登大佐の元にいる｣
誘拐から4日が経ち、ロシア領事館の周りに馬に乗り待機していると後ろに座る菊田が言う
｢あとどれくらいで出て来るんでしょうねえ｣
菊｢あと少しのはずだが...ほら来た行くぞ｣
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作者名：百 | 作成日時：2024年1月24日 0時
