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｢おかえりなさーい｣
菊｢第七師団に転属になった。すぐにここを出なきゃならん｣
｢了解です！行きましょう！私特に荷物もないことですし｣
菊｢おいおい事情を知ってるっていってももっと驚くとかあるだろう｣
｢私にそんなこと望んでるんですか？｣
菊｢いや、冗談だ早く行こう｣
菊｢何も考えてなかった｣
第七師団のいる寮のような場所に行くと菊田はそう呟く
｢何がです？｣
菊｢お前のことだよ。前は候補生しかいなかったから好き勝手できたが今回はそうもいかん｣
｢私がどこに泊まるのかって話ですか？それなら大丈夫ですよ。とりあえず行きましょう！｣
菊｢何が大丈夫なんだ？おい！腕を引っ張るな｣
｢やあはじめまして｣
寮の中に入るとそこには鶴見中尉がいた
菊｢今日から第七師団に転属になりました！菊田杢太郎であります！よろしくお願いします！｣
普段余裕のある飄々とした菊田を見ているのでいかにも軍人という姿を見るのは新鮮だ
そう思ってニヤニヤしていると
鶴｢Aちゃんは何をそんなにニヤニヤしているのかねェ？ん？｣
こうなるともうどちらがニヤニヤしているのかわからない
そんな表情のAと鶴見に菊田は、訳が分からないという顔をしている
鶴｢菊田軍曹！！そんなに驚くな！この子は賢い女性だ
君が私に会う前にこちらに挨拶をしてくるほどの度胸もある！｣
菊｢挨拶？お前、昨日やっぱり動いたのか｣
｢ええ、まあ人に会うって言ったでしょう？｣
鶴｢心配せんでももう私はAちゃんのことは全て把握したぞ！この子は野放しにするには大変危険である！｣
菊｢そこまで話したのか？俺にだけ、と言っていたのに？｣
｢ははは、とりあえず鶴見中尉、彼の元へ連れて行ってくれますか？｣
鶴｢ああ、だがその前に荷物を置いてくるといい。どうやら菊田軍曹は君に色々質問があるようだ｣
横を覗くとたしかに、今にも誰か襲いかねないといった表情の菊田がいた
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作者名：百 | 作成日時：2024年1月24日 0時
