turning.39 未来に繋ぐ ページ39
倒れながらも、ニッと笑って見せた風丸に
何故だか可笑しく思って、小さく笑った私は返す。
「どこかで見たような光景だな。──ナイスファイト、風丸!」
「ああ! 行くぞっ!!」
「「おうっ!!」」
笑顔のままに、駆け出した風丸が私からのパスで
差し出されたボールを維持していく後に、カノンも続く。
だがすぐに目の前に敵が立ちはだかり──背後の私にボールを戻す。
「Aっ!」
「よし……! 行くぞ、フィディオ!!」
「おおっ!!」
ここぞとばかりに、付近まで駆け寄って来ていた
フィディオに呼びかけ、傍らに揃うと片手同士を取り合い
連携シュートを放った。
「「──X、ソードッ!!」」
「カノン! コイツでシュートチェインだ!!」
「はいっ! ──はぁぁぁっ、ゴッドキャノンッ!!」
──先ほどのゴッドキャノンだけでも、相手のGK技は破れた。
ダメージを受けた今、期待できる威力は出ないが
こうしてチェインを繋げば……。
……そんな淡い期待は、無残にも砕かれてしまう。
「ハイボルテージ!!」
相手GKの下から、隠れていた二人のフィールドプレイヤーが
飛び出し、また新たな必殺技を繰り出したのだ。
「「バカなっ……!?」」
フィールドプレイヤーの九人……そういう意味だったか。
九人ではなく、本当はきっちり十一人揃っていたのだ。
当然のことだが、何があってもおかしくはない彼らを
疑わなかった私達に、衝撃が走っていた。
〜･〜･〜
再びシュートが止められて以降、
また相手チームの暴力的なプレーがピッチを圧倒する。
「牙を剥かれた人間よ……トドメだァッ! デス、スピアーッ!!」
そしてゴール前に迫る、相手キャプテンの必殺シュート。
しかし諦めなかった円堂とカノンの“まだまだ、終わってない”
という叫びに呼応するようにして、飛鷹が技を繰り出した。
「──真空魔ッ!!」
今や世界にも通用するDF技は、
見事デススピアーを呑み込んで見せる。
それから気合い交じりの雄叫びを上げた飛鷹から、パスが繋がり。
「俺は信じてる……! ひいじいちゃんのサッカーを!」
「そうさ……!!」
「未来に繋ぐ!」
──俺達の、サッカーを。
カノンの言葉を受けて、吹雪と基山が頷き合い
各々の呼吸が一致し、全員が肩を並べて前線へ駆け上がった。
その力強い後ろ姿に、円堂の顔つきも輝き。
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フェイル(プロフ) - ロンさん» はい、王牙本編は以上で終了です。後は番外編で無印補完という事になりますね! お知らせは、出来れば明日に書ければいいなとは思っています…… (2015年5月18日 20時) (
レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
ロン - とうとう、終わった・・・のか？ (2015年5月18日 20時) (レス) id: 59aa0972bb (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ロンさん» あ、ごめんなさい! 実は劇場版の本編は45話までで終わりという事になっています。後に二話程のおまけをつけますが、それはオリジナルです。また、番外編の方でも王牙関連のお話を数話載せるつもりですから、全45話+αです。 (2015年5月14日 16時) (レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あと8話！ファイトですよ！とうとう、試合終わってしまいましたね・・。あとは、何かあったっけ？オリジナルですか！？ちがったらごめんなさい！ (2015年5月13日 18時) (レス) id: 59aa0972bb (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ロンさん» いいえ、とんでもありません……! その証拠に、この小説の容量が50話分だと考えて残り数話しかない状況を見れば、まず王牙と雷門イレブン達とのやりとりが少なくなっているだろうなと予測がつくと思います……。そう言っていただけてとても嬉しいです^^ (2015年5月10日 9時) (レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェイル | 作成日時：2015年4月6日 0時
