今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:39,607 hit
小｜中｜大
＊ ページ4
「おはよう」
次の日講義室に姿を見せた彼女は、空白の3日間など無かったかのように友人に笑顔を向けていた。
当然上がる心配の声を、風邪の一言で振り払う。
講義室の古いカーテンから漏れる日光を浴びて、眩しい、なんてあくびをするAがおかしくてたまらない。
「…なに笑ってるの」
「別に？」
少しきょとんとして、笑う俺を咎めた彼女が自分でカーテンを閉める。
そんな光景に、誰が昨日の惨状を想像できるだろう。
「ねえ」
「なに？」
人目を気にして声を顰めた彼女が、俺の返事に少しむっとする。
続けて彼女の次の言葉が分からないふりをして、こてんと首を傾げてやると
周りをちら、と確認して観念したように声を絞り出した。
「…ねえ、今日もちょうだい」
よしよし、よくできました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：越生 | 作成日時：2017年12月21日 23時
