不在 ページ3
「あれ、Aくんは？」
「ちょっと事情がありまして」
「事情」
JUMPには3、4人のマネージャーが常駐している中で、Aは主にBESTの担当となっているため、�睫擇藩�岡のラジオ収録時、いつもならAがブース内で立ち合う手筈になっている。のだが、今日はじめてそれが崩れた。通常であればAが居るはずの場所には、チーフマネージャーがバツの悪そうな顔で座っている。そんな状況に置かれた有岡と�睫擇麓鵑魴垢欧董△弔い�互いの顔を見合わせた。
「サボり？」
「まさか。Aくん仕事の鬼じゃん」
「だよなぁ、どしたんだろ」
「…今日をもってSEVEN付きに変更とか」
「他グループに移動、とか…」
シン…、と一瞬の沈黙の後、今にでもブースの外に走り出しそうな勢いで立ち上がった有岡を、長年の付き合いからある程度の動きを予期していた�睫擇�必死で抑える。
「ちょっと待ってマジであり得るんだけど！！チーフ！チーフ！！Aくんマジでどうしたの？！」
「有岡くん有岡くんもう本番だから！始まるから座って！有岡くん！！！」
…………
「えっ、それでまだうやむやにされてんの？」
「そう。チーフは言葉濁すし、他のマネージャーも全員、詳しいことは知らされてないって。Aくん連絡もつかないまま一日経っちゃったし…現に今日の収録にも来てない」
「んん…？なにそれ、結構やばくない…？」
「光くんでもそう思うならやっぱり本当にやばいよな〜……どうすりゃいいんだろう」
「お前今サラッと失礼なこと言ったよな」
ムッとしながらも、楽屋の長机に顔を伏して参っている有岡をなんだかんだ放っておけない八乙女はすぐに口を開く。八乙女自身、Aに対して有岡ほど過保護ではないが、気に掛からないといえば嘘になる。
「薮にも連絡とった？」
「まだ。そっか、薮くんって手があったか」
「薮ならなんか知らされてるかもしれないし、俺LINE入れとく」
「ありがと光くん」
「ううん」
なんともないといいんだけど、などと口にするのは止めた。ここで不安を煽っても仕方ないし、今は目の前の仕事に集中するしかない。なにより、ここにAがいれば、今の自分達に向けて必ずそう言うに決まっている。
それでも胸に引っかかるなにか、不吉な予感。極力それから目を逸らすようにして、八乙女は薮に一言メッセージを送ると携帯を閉じてスタジオへと向かった。
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β - 柊さん» コメントありがとうございます！ドスランプなのですごくゆっくりにはなってしまいますが、ゆっくり更新しますので気長にお付き合い頂けると嬉しいです！ (2021年11月24日 1時) (
レス) @page6 id: 40e77f6597 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - このお話の先が気になります！楽しみにしています！ (2021年11月19日 0時) (レス) @page6 id: 9a230f5c32 (このIDを非表示/違反報告)
β - 阿嘉須木さん» 作品を消そうとした寸前にこのコメントが目に入ってすごく救われました。ありがとうございます！これからの続きもどうかお付き合いして頂けると嬉しいです^^ (2021年11月15日 0時) (レス) id: 0813de35db (このIDを非表示/違反報告)
阿嘉須木 - 続き楽しみにしてます。 (2021年11月14日 22時) (レス) @page6 id: 1ac8414324 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年11月8日 2時
