【ソードアート・オンライン】紅の騎士part4

兎狩り2 ページ40

「こっからが本番だと思うんだよな、データ送ったろ？行動パターンに変化が見られてる」


そのパターンの変化は僅かなものから大幅に変わっているものがある


例を挙げるならボア系統のモンスターの突進攻撃の溜め動作が僅かコンマ1、2秒短縮されているもの、武器持ちの人型モンスターに関しては振りが一手多くなったりと今まで通りのパターンと先読みで行動すると返り討ちに遭う可能性が増えたのだ


かと言って、全てのモンスターに当てはまるものでもなく、同じ種類でも頻繁に行うもの、行わないものが見られる



所謂、対NPCにも"択"が出る可能性があるのだ



「行動パターンが増えるのは分かるケド、この以前と行動がコンマ数秒ズレているのは本当なのカ？」


アルゴはウィンドウを指差しながら、これが嘘だったら、最悪何人か死ぬゾ。と付け加える


「まだトータルで数日しか戦ってないから分からないが、多分合ってるハズだ。まぁでも、情報を流すのは迷宮区のマッピングが終わるまで待って欲しい」


流石に俺の行動が最適化されたものによる感覚のズレの可能性も捨てきれない


俺が迷宮区のマッピングを完全に終わらせる頃には他の攻略組が色々な情報を手に入れてるはず……


それと照らし合わせてからでも遅くはない


「ま、オマエさんの目に狂いはないと思うけどナ！念には念をってやつダ！！」


アルゴは最後のひとちぎりを口に運ぶと、俺の両肩をバシバシと叩く


そして、ストレージから一冊の本を取り出す


それは、メモ帳サイズで、味のある黒みがかった革で製本され隅っこに大丈夫！アルゴの攻略本だよ！書かれていた


懐かしの第一層の攻略本だ


それを指差しアルゴはニヤリと笑う



















『元々Aは"こっち側(・・・・)"だもんナ』

兎狩り3→←兎狩り2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す