アインクラッド解放軍 カナデside ページ26
「その、見るからに重そうな鎧と盾……アンタ、あの赤いののつれか!!」
どうやら、分かってくれたみたいだ。しかし、気づかないのも分からなくもない。こんな鎧と盾持ってたら顔じゃなくてそっちに目が行くだろう。さらに私の周りは凄い人ばかりだったのだ。他に比べ私個人はインパクトに欠けていたから当然だ
「思い出してくれましたか?では、改めまして。私はカナデ、ギルド《ラフィン・コフィン》元副団長です」
自虐を含めにこりと笑い軽く下を向く
「……ワイは、キバオウ。今はこの《軍》の頭やらせてもろうてる」
身構えるキバオウ、確かにラフコフの『副』団長なんてワード出されたらだれだって警戒する
「大丈夫ですよ。何もしませんから」
私は鎧を脱ぎ、私服に着替える。私服と言ってもいわばパジャマのようなものだ。それも2年前に買ったやつ。さらに両手を上げ後ろを向く
「お前さん、一応保護という形になっとるんやで?」
「分かってます。でもこうしないと怖くないですか?」
そう、忘れていたが私は一応保護対象として軍に保護された。という設定になっている。でも先ほどの行動と今の言動それで私は全てを察した
「キバオウさん、まだ信用してませんね?」
キバオウさんは、心のどこかで私を疑っている、犯人は私だとそう言っているように見えた
「……なんでそう思う?」
会ったときの仕草、今の言動全てをトータルしての話だけど、一つ強いて言うならば
「だって、最初あなたの部下さんと話している時と今私と話している時の声のトーンが二段階下なんですもん」
それを聞いて「なっ」と声を出す。どうやら無自覚だったらしい
「それで、どうすれば信用してもらえます?」
「そ、それは……」
キバオウさんは、私を最初から信用する気はない。そりゃそうだ、相手はラフコフ、これも罠かもしれない。
だから私は、相手の方にメリットが多い、いわゆる妥協案を提示する
「では、こういうのはどうでしょう?
・私は許可が出ない時は《剣製》を使わない
・私の装備は全てそちらが決める
・私の所持品は全てそちらが預かる
・私とキバオウさんでパーティを組む」
「ちょっとまたんかい、いくらなんでもこれは……そっちに良いことないやないかい」
そう、私にはメリットがない。ましてや危険な可能性がある。しかしこうでもしないと信用は得られない。そう判断したのだ
「なら、キバオウさんがつけてくださいよ。私のメリットを」
私は微笑んで見せた
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うんピー(プロフ) - 匿名希望の〇〇さん» めっちゃ返信遅れました!!文章は出来上がるのですが2048に添削する時に宙に匙が飛びます笑気長にお待ちくださいm(__)m (6月15日 13時) (レス) id: e3d3ec66ff (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望の〇〇(プロフ) - 初コメント失礼します。久しぶりの更新とても楽しみにしていました。これからも無理せずご自分のペースで投稿頑張って下さい。 (2022年11月14日 22時) (レス) @page36 id: e2b4bbe71a (このIDを非表示/違反報告)
うんピー(プロフ) - しゃっぽさん» 返信遅れてすいません!!そう言っていただけると励みになります!!お互い頑張りましょう!d(^_^o) (2020年12月5日 23時) (レス) id: 9f05f7c923 (このIDを非表示/違反報告)
しゃっぽ(プロフ) - 原作とは違う視点からのお話で見応えがありとても面白いです!体調に気をつけて更新頑張ってください。 (2020年11月18日 22時) (レス) id: c0d288733a (このIDを非表示/違反報告)
衛宮 凛 - わああ!!ありがとうございます!これからも応援していきます! (2020年9月20日 22時) (レス) id: f79c5a4222 (このIDを非表示/違反報告)
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