不自然な笑顔 ページ29
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それから、何事もなかったかのようにミーティングは始まって。
伝達事項から始まって、各クラスの風紀の状況や課題について先生がひと通り話す。
玉森くんは、ちゃんとうちの学校の制服で来るように注意されて、はーいってやる気のない返事を返してた。
藤「…とまぁ、こんなとこだな。」
プリントの端ををトントンと揃えながら先生が言う。
玉「終わった?俺まだ引っ越しの荷解き済んでないから帰んなきゃ。」
玉森くんが最後のひとくちになったおにぎりをパクっと口に放り込んで席を立った。
そっか。
今日転校してきたばっかりだもん、荷物とかダンボールのままなんだよね。
「玉森くん、私に手伝えることがあったら何でも言ってね。」
そう言うと、玉森くんがぱあっと顔を輝かせた。
玉「マジ?実は親に晩ご飯買ってくるように言われてんだけど、スーパーの場所知らないんだよね。」
「あ、じゃあ帰りに一緒に寄ろうか?」
玉「うわー、それ助かるわぁ〜。じゃあ…」
そこまで言って、玉森くんの表情が急に強張った。
え、どうしたんだろ…。
不自然な笑顔が張り付いたまま、言葉を発さない。
玉森くんの視線は私を通り越していて、私も後ろを振り返る。
藤「玉森、俺が車出してやるよ。」
振り向いた先の先生が、まぶしいほどの笑顔でそう言った。
玉「あー…お願いします。」
ん?
どうしたんだろ玉森くん。
なんか歯切れが悪いような…。
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由貴(プロフ) - 楽しみです。 (2015年5月29日 23時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん - すごくキュンキュンしました。また更新おねいがいします。 (2015年2月14日 12時) (レス) id: d6a8e0119b (このIDを非表示/違反報告)
HRS(プロフ) - 玉森日南....xxxさん» わっ玉ちゃんありがとうございます!(笑)ドキドキとトキメキを皆さんにお届けできるように頑張ってます☆不定期更新ですが応援お願いします(。・ω・) (2014年11月26日 10時) (レス) id: 1527e562d8 (このIDを非表示/違反報告)
玉森日南....xxx - めっちゃドキドキします!これからも更新頑張ってください! (2014年11月24日 1時) (レス) id: cf872f5695 (このIDを非表示/違反報告)
HRS(プロフ) - てぃんかぁさん» てぃんかぁさん了解です!関係ないことでも全然嬉しいですよ〜☆ (2014年11月23日 22時) (レス) id: 1527e562d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HRS | 作成日時:2014年11月18日 4時