甘い時間を先生に。

ほっとけないオーラ ページ16

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「？」




その視線の先を辿っていく。



あ、さっき作ったマフィン…。



そう思った瞬間、ぐうぅ、と玉森くんからお腹の虫の音。




玉「……。」



…見てる。


ものすごく見てる…。

食べたいのかな？


きっとそうだよね、お腹鳴ったし。



「あの…よかったら食べる？」


何も言わない彼にそっと聞いてみる。



玉「俺、食べていいの？」




本当は茜にあげる約束してるんだけど…。



子供のように目を輝かせる玉森くんを目の前にしちゃったら、あげる以外の選択肢なんて私にはできない。




「うん」って頷いてラッピング用紙に包まれたマフィンを差し出す。




玉「やばいおいしそう。朝食べてなかったから死にそうだったんだよね。」



リボンをくるくるほどいてマフィンを口いっぱい頬張る。



玉「んんーおいしい。胃に染みわたる…。」


目を閉じてモグモグしてる姿がなんか、かわいい…。


ほっとけないオーラがあるなぁ。



「食べながらでいいから行こっか。」




玉「んぐんん。」



たぶん、そうだねって言ったのかな。


リスみたいにほっぺの膨らんだ玉森くんと並んで教室に向かった。

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