甘い時間を先生に。

モヤモヤ ページ14

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理解に苦しむ先生の行動にハテナを浮かべつつも、授業は滞りなく終わった。




「せーんせ！あたしの食べて？」




「あたしのはバナナ味だよせんせ〜！」




みんな出来たてのお菓子を藤ヶ谷先生に我先にと渡しに駆け寄っていく。




藤「どれもうまそうだな。昼飯いらねーかも。」




「やだ先生かわいいー！」




なんか先生と女子の周りに花が見える…。
あそこだけ空気が違う。



あれ？


なんでだろ、モヤモヤする…。




藤「はー、マフィンも数あったらけっこう重たいのな。」




おそらく、女子全員からもらったであろうお菓子をたくさん抱えて先生が戻ってきた。



「…デレデレしすぎじゃないですか？」



嬉しそうな先生の顔を見たらなんだかイライラしちゃって、つい食って掛かった。




藤「なに、ヤキモチ？」




「っ…！ありえません！！」



エプロンを脱いで家庭科室を飛び出す。



ヤキモチ？

私が先生に？


ないよ！何言ってるのあのひと！

自意識過剰もいいとこだし！




勢いに任せてズンズン廊下を進んでいると、顔面に鈍い衝撃が走った。




「わぶっ…すいませ…。」

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