お姉ちゃんと呼ばれたい！

先生 ページ9

「A？どうした？早く行くぞ」

先輩の声ではっ！と我に返る

『ま、待ってくださ〜い』

少し先を行く先輩へ声をかけ駆け足で追い掛ける。

なんで三郎が......？
三郎って一郎と同じイケブクロディビジョンの筈じゃ......
でも、観光やらお出掛けやらでシンジュクディビジョンに来ることもあるか......
ていうか三郎と決まった訳じゃないし、他人の空似と言うこともあるしね......！

少しだけ目があって目を見開かれたのは秘密だ

何故、目を見開かれたのだろう？

グルグルと考え事をしているうちに先生の元に着いたようだった。

「失礼します。」『失礼します。』

先輩の後に続いて診察室の中へはいる

「やぁ、独歩君にAちゃん」

回転椅子に座りふわりと微笑む神様。
神宮寺寂雷先生。

神様と言ったがちゃんとした人間だ。
先輩が神宮寺先生に色々な説明をしているのを眺めながら、私はあの事について考えられずには居られなかった。

「......！A！おい！大丈夫か？」

『あ、独歩先輩......！』

頭上から声がすると思い顔をあげると独歩先輩が私の名前を呼んでいた

「大丈夫か？ずっと突っ立ってて声かけても反応無かったから......」

『だ、大丈夫ですよ！』

その光景を静かに見ていた神宮寺先生が口を開いた。

「Aちゃん、何か心配なことや不安な事があるなら、何時でも私のところに来ると良いよ」

話すだけでも気が楽になるしね、と優しい笑顔で伝える先生。

『ありがとうございます。！』


先生なら、あの３人の事について何か知ってるかな？


次の休みに先生のお世話になろうと思ったAだが......


次の休みって何時だ......？

電話→←先輩

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す