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気持ちよく晴れた日は、気分があがる。
────が、いまの私は、そうでもなかったらしい。
ぼーっとしながら出勤したら、美帆ちゃんにでこぴんをお見舞いされた、いて。
「なんっつー顔してんのよ」
「ん…ちょっと寝不足」
ぱしんと1度頬を叩いて、気合を入れ直す。
そんな私を見ていた彼女は、肩をすくめて歩いていく。
幸い仕事は入っていなかったので、その隣を並んで歩くことにした。
「…あ、緒方さん今日からリハビリテーション科？」
「そ。
もうあの顔見なくていいと思うとせいせいする」
「ふふ…そんなこと言って。
ちょっと寂しいんでしょ？」
そうしたら今度は背中に強烈な一撃を喰らって、思わず「ったい！」と叫んでしまった。
「ちょうど良かった、あんたも見送り来なよ」
「……行かせていただきます」
大人しくそのあとを着いて行くと、名取先生と荷物を持った緒方さんを発見した。
「あ…あんた確か…」
「ちゃんとお話するのは初めて…ですかね。
救命の香坂Aです」
緒方さんにぺこりと頭を下げると、美帆ちゃんがするりと私の肩に手を回してくる。
「ちなみにこんな顔してるけど、あたしと同い年だから」
「え」
「はは…」
────美帆ちゃん、余計なこと言わんでよろしい。
「これで当分顔見なくて済むわ」
「そりゃこっちの台詞だよ。
…じゃあな、スパルタ先生」
「はは」
ドラマの初々しいカップルの別れ際のシーンみたいと、のほほんと思いながらその背を見つめて、荷物持った方が良いよねと歩き出す。
「病棟まで行ってくるね」
「あ…俺も行きます」
先生名取が緒方さんの右側に、私は左側に駆け寄ってそれぞれの腕から荷物を取る。
「あぁ、ありがとな」
「いえいえ、これくらいさせてください」
微笑んでから前を向いて歩き出す。
「…俺は総合病院の医院長兼経営者の息子で、永琳大学医学部を卒業した前途洋洋の医師です」
────な、名取先生？
いきなりなんてことを言い出すんだと驚く私を他所に、た彼淡々と話し続ける。
「一方貴方は、手足の不自由な仕事も失くした料理人」
「…どうしたの急に」
ああ緒方さん、私の気持ちを代弁してくださってありがとうございます。
ちょっと彼の意思が見えない。
「────でも緋山先生が好きなのはあんただ」
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琴子(プロフ) - こちらの誤字。先日ボードにお願いした2のリクエスト訂正があります。樋山先生が藤川までとブチ切れる…の樋山。ではなく緋山です。返信不要。よろしくお願いします。また！ (2017年9月4日 16時) (
レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
kii - 白石先生のリクエスト叶えてくださりありがとうございました！本当に白石先生そのもので感動しました！ついに明日はコードブルー放送日ですね！緋山先生がどうなっちゃうのか…更新も楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年9月3日 23時) (レス) id: 7fea498993 (このIDを非表示/違反報告)
ayanel(プロフ) - たむ。さん» 訂正しました、ご指摘ありがとうございます。 (2017年9月3日 18時) (レス) id: 61d33ebdb1 (このIDを非表示/違反報告)
たむ。(プロフ) - 次回予告、「感動」ではなく「感度」になってます!!! (2017年9月3日 18時) (レス) id: 2fb288b2c4 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 藍沢先生誕生日話面白かったです！( ^ω^ )生誕祭ですね♪ 来年も、絶対香坂先生は隣にいますよ♪ (2017年9月3日 15時) (レス) id: eeb5e94ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayanel
| 作成日時：2017年8月29日 0時
