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(白石)
翔陽大学附属北部病院救命救急センター、呼びやすいように翔北と略されたこの病院。
今日からフェローシップとしてここに勤務する私たち4人は、指導医である森本忠士先生のあとに続いて、複雑に入り組んだ院内を足早に歩いて案内してもらっていた。
背の高い、顔立ちの整った男性は藍沢耕作先生。
長くパーマのかかった髪をひとつにまとめた高飛車な雰囲気の女性は、緋山美帆子先生。
眼鏡をかけ、陽気に声をかけてくるのは藤川一男先生。
そして私、白石恵。
ICU、HCU、一般病棟と回りながら、私は要所要所、患者の容態などを手早くメモしていく。
一般病棟のうちのひとつの病室に入った森本先生が声をかけたのは、まだ幼さの残る少女だった。
「美樹ちゃん、どう？
ちゃんとお薬飲んでる？」
「飲んでるよ、あの人にも言われたからね。
…うっさいなぁ」
「うっさいなっつったか。
CT検査もね、頼むよ。
…なんで俺には嫌味つきなのかね…」
少しだけしょんぼりとした森本先生を見ていた彼女が、ふいと私たちの方に視線をずらした。
それを見て、森本先生が病室を見回しながら声をかける。
「あ、今日から勤務のお医者さんたちです。
よろしくお願いします」
「…よろしくお願いします」
「緋山です」
それぞれ自己紹介しながら軽く頭を下げ、先に病室を出ていった森本先生を追いかける。
「よろしく」
藤川先生は美樹ちゃんに笑顔で手まで振っていた。
彼は本当に愛想がいいと思う。
「………先生、今日は来てくれるかな」
「美樹ちゃんは本当に、あの先生のこと好きねぇ」
「うん」
去った後の病室内でそんな会話がされていたことなど。
────そして、もうひとりのフェローの存在を、私たちは知る由もない。
階段を降りながらそう説明する森本先生の声を耳に入れながら、私たちも足を進めていく。
「さっきの子は、若年性糖尿病に腎不全。
右腕に感染症を併発して運ばれた」
「いっ…すいません」
勢いあまって階段を降りきった森本先生の背中にぶつかってしまった藤川先生を気にした様子もなく、彼は言葉を続ける。
「コンプロマイズドホストだな」
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ほち(プロフ) - 続きとても気になります……！更新待ってます…！ (2月14日 9時) (
レス) id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 572aeb701d (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2019年8月24日 21時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
音夢(プロフ) - 続きが…気になります！！ (2019年6月21日 2時) (レス) id: 11609052e1 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - シリーズとても面白くて、1日で読み終えてしまいました！この小説でのコードブルーがとても好きになりました！ちなみに、劇場版は書かれたりするんでしょうか？お忙しいと思いますが、作成されたら飛んで読みに来ます！頑張ってください！ (2018年8月1日 18時) (レス) id: 132fe7823f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayanel
| 作成日時：2018年4月4日 15時
