Epilogue ‐星空に願う- ページ43
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(藍沢&香坂)
ほとんど叶うことのない願い
────それでも人は、願いを託す
切実な願い
────無邪気な願い
「…どうして救命に戻ったの?
トロント大に行きたかったんじゃないの?」
エレベーターの中で、白石がそんな疑問を投げかけた。
「────行くよ、新海に勝って。
あいつにわざわざ抜けられて、約束までまされたからな」
こんな展開になるとは、自分でも思ってもなかったが。
「夏は脳外は患者が減る…新海と少ない患者の取り合いになる。
救命にいれば頭の患者は独り占めだ。
脊髄損傷なんかの神経系も診れる。
症例を増やしてアピールできる。
いいことだらけだ」
「…藍沢先生らしい」
「それに────救命にはお前とあいつがいる」
もしかしたら、そちらで患者の取り合いになるかもしれない。
…それだけは困るので、後で言い聞かせておこう。
1人では、叶うと信じることすら困難な願いもある。
────そんなときはどうする?
ともに信じてくれる仲間と、願えばいい。
【黒田先生の救命を超える救命を作る
絶対やる!わたしたちで!!】
「────お前は、あいつに似てきたな」
「…っくしゅん!」
「A、夏風邪ー?
お腹出して寝てないでしょうね」
「やーだなぁ、そんな寝相悪くないよ」
美帆ちゃんの腕をぺしんと叩いていると、藤川先生がアイスコーヒーを出してくれた。
「そういえば香坂、お前今年の七夕の願い、何にしたんだ?」
「えっ」
「ちょ、待ってよ!白石は分かるけど、まさかAも書いたの?」
「えっ、う、うーん?どうかなー?」
二人は揃って思ったことだろう。
書いたな、と。
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【救命のみんなが、無事に任務を終えて翔北に帰ることができますように】
第1話 遥かなる願い -Fin-
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恵李 - こんにちは。恵李です。1年前からほとんど毎日見てます!続編よろしくお願いします!あの〜質問questionなんですけど、何歳ですか?私は華のJK16歳ですけど教えてください!! (2022年10月19日 22時) (レス) @page10 id: 18a46fedc8 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ayanelさん» こんにちは… (2021年9月10日 11時) (レス) id: 9a04ef101c (このIDを非表示/違反報告)
レー - 質問というか聞いていいですか? (2021年3月8日 22時) (レス) id: 88b0f39677 (このIDを非表示/違反報告)
フラ - 作品を参考にしてよろしいですか?? (2020年9月11日 22時) (レス) id: ead1db5ef4 (このIDを非表示/違反報告)
あゆか(プロフ) - とても作品内容は面白く読ませて頂きました。一言申し上げるとセリフの前に名前を書いていただけると誰のセリフだか分かりやすくてもっと良い作品になると思います。素敵な小説ありがとうございました。 (2019年12月31日 0時) (レス) id: 8f8d498a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayanel | 作成日時:2017年7月25日 21時