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迷子の問題児が2人 ページ32
「で、俺たちめっちゃ仲良くなったってわけ」
「“めっちゃ”迷惑かけてたのに？」
アンジェリーナは呆れ返ったように首を振った。
「A、風邪は引かなかった？大丈夫？」
「私、身体が丈夫なの。心配いらないわ」
Aは可愛らしい笑顔でVサインを作る。そのとき、コンパートメントのドアが開いた。
「A！ああ、フレッドとジョージでも良いわ。ハリーとロンを見かけなかった？」
「ハーマイオニー！久しぶりね」
「ハリーとロニー坊やは駅まで一緒だったけど……あいつら、いつからいないっけ」
「はて、いつからだったか。ま、この世のどっかにはいるってことで、そろそろ着替えようぜ」
双子は2人の行方にさほど興味を示さず、「そら、出た出た」と4人の少女たちの背中をコンパートメントの外へ押し出した。
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作者名：クラゲなお嬢 | 作成日時：2020年11月7日 17時
