スリザリンの変わり者 (ページ3)

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自己紹介ページ3

「改めて、私はA・クィンラン。スリザリンに所属しているの。

あなた達の名前は既に知っているわ、これからよろしくね」

「クィンラン家って、魔法使いの家の中でもかなりの名家だろ？すっげえ」

それはさておき、どうやらよろしくする気はあるのだろう。Aはニッコリと手を差し出してきた。三人は順に彼女の手を握り、「よろしく」と応じた。

「君、ほんとにスリザリン？」

「ええ。組み分け帽子が私をスリザリンに入れたのよ、間違いないわ。それに、スリザリン生が皆闇の道に堕ちると決まっているわけじゃないわ」

肩をすくめた彼女は壁に寄りかかって、「悪い人達じゃないのよ」と呟いた。

「マルフォイ達の事？」

ハーマイオニーは少し顔を顰めた。

「そう。ただ純血の人間しか認めないってだけで、根は良い人なの。彼らが改心したら、許してあげて」

「何千年先のことなのか、見当もつかないけどな」

ロンの言葉に「それはそうね」とAは笑った。

「そういえば、私達初めましてじゃないのよ。覚えてないと思うけど」

その言葉に、三人は首をひねった。

「いつ会ったんだっけ？」

「初めての薬草学の時よ」

あっと声を上げたのはハリーだった。

「スネイプの質問の答えを教えてくれた？」

そう言うと、彼女は嬉しそうに頷いた。

薬草学でスネイプに三題ほど質問を出され全く分からずに困窮していた時、どこからかひらりと膝に紙切れが飛んできた。そこには綺麗な字で解答らしきものが書かれていたのだ。

それを読み上げると、スネイプはつまらなさそうな顔をして「答えるまでに余計な時間をかけたためにグリフィンドール十点減点」と言って話を続けた。

という訳なのだ。