スリザリンの変わり者 (ページ11)

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悪戯っ子のお手伝いページ11

「ハリー！2回目の試合も勝つなんて、流石ね！」

グリフィンドール対ハッフルパフ戦の後、Aは目を輝かせてハリーに声をかけた。

「ありがとう。A、ちょっと良い？」

ハリーはAを、人目のつかない廊下の端へ連れて行った。

「1回目の試合で、僕の箒がおかしくなったでしょ？」

「ええ。ハーマイオニーが解決してくれたのよ」

ハリーは頷いた。

「僕の箒に魔法をかけていたのはスネイプだ。奴はこの学校に隠されている『賢者の石』を狙っているんだ。クィレルがスネイプに抵抗してるけど、それがいつまで持つか分からない」

ハリーの話を一通り聞き、Aは眉を少し顰めた。寮監のことを目の前で貶されたのだから無理はない。

「賢者の石については多少の知識はあるわ。貴重な物よね。でも、スネイプ先生が賢者の石を狙っているという根拠はあるの？」

「スネイプがクィレルを脅していた。フラッフィー……四階の三頭犬を出し抜く方法を訊いていたし、クィレルの『怪しげなまやかし』についても話してたんだ」

Aは少し不満げに頷いた。

スネイプの後ろでクィレルがかけていたのは、スネイプの魔法を妨害するための呪文だったのだと一旦納得することにした。

「成る程ね。その話をしてくれたってことは、私も賢者の石を守るお手伝いをしても良いのよね？」

Aは一転して、悪戯っ子のように笑った。

「勿論」

ハリーはAに手を差し出し、彼女はそれに恭しく自分の手を重ねた。