優しい声 ページ20
side鎬
..熱くて、苦しくて
立てなくて..凄い、気持ち悪かった
長谷部が額を合わせてくれた時、安心した
でもまたすぐにその温もりは消えて...
どうしたんだっけ
でも...今は、不安はない
俺の名前を呼ぶ声が聞こえる
手がぽかぽか温かい
身体は気持ち悪いのに、何処か気持ちいい
「...鎬？」
『..』
「鎬、聞こえるかい。鎬」
いち兄様？...夢かな
いち兄様が俺を覗き込んでる
手が温かいのは、いち兄様が握ってるから？
ふふっ...嬉しいなぁ
「鎬..私が見える？」
『いち兄様.....だいすき』
夢だから..別に普段言えない事言っても
いいよね
────────────────────
side一期
主殿のおかげで、あの後池田屋から帰城出来た私は、すぐに鎬を手入れしてもらった
ただ、熱だけは下がらなくて
私がずっと見ていたのだけど
『いち兄様.....だいすき』
ンンッ
この子は人が心配している時に何ですかな
大好きって...普段言ってくれないのに！
うわ言だとわかっていても嬉しいものだ
「...あぁ、私もだよ」
汗ばむ額を撫でて微笑むと、鎬は弱々しく笑い
再び目を閉じた
私の手は帰って来てからずっと握ったままだ
鶯丸《お前が来て安心したんだろうな》
三日月《兄というものほど、安心するものはないからなぁ》
鶯丸殿と三日月殿はそう言っていたが..
即ち、不安でいっぱいの出陣にさせてしまった
と言う事だ
「良く頑張ったね。鎬.....怖い思いをさせて
悪かった」
弟の様子がおかしい事にも気付かずに
呑気に送ってしまった不甲斐ない兄だけれども
お前は、こんな私を大好きだと言ってくれた
「長谷部殿にも、ちゃんとお礼を言わなくてはなりませんな」
あの方は身を呈して鎬を守ってくださった
薬研「いち兄、いいか」
「あぁ、薬研、いいよ」
ふいに部屋の障子の木枠を叩かれ驚いたが
声が薬研だったので部屋に通す
薬研「大将から貰った」
そう言った薬研が出したのは、薄いやつ
「薬研、なんだい？それは」
薬研「お熱さが〜る！魔法のシート！冷えピッタン！......だとよ」
冷えピッタン..ですか
「それをどうするんだい？」
薬研「額にはるんだと」
「では、貼ってやってくれ」
少し横に捌けて薬研に場所を開ける
薬研「まだ手を離さないんだな」
薬研は鎬が握る手を見て苦笑した
「私も、このままでいいかなと思ってね。無理矢理には離せないんだ」
薬研「いち兄らしい」
鎬に冷えピッタンなるものを貼った薬研は
粥を持ってくるといい部屋から出た
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晴嵐(プロフ) - あ、まちがえた。ごめんうーちゃん (2018年3月19日 7時) (
レス) id: e645605c53 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» どうかなーなど言ってないぞ！？ そしてコメントは続編の方に頼むよ。まだ卒業してないぞ！！ (2018年3月19日 7時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
晴嵐(プロフ) - めしくいにいってくる。 (2018年3月19日 7時) (レス) id: e645605c53 (このIDを非表示/違反報告)
晴嵐(プロフ) - 風船ガムさん» あー、おはよー！っていったあとにきょうがっこう？っていってどうかなー？っていわれたから、しつもんした！ちなみにおれは7じ45ふんにがっこうにいく！ (2018年3月19日 7時) (レス) id: e645605c53 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» ？？？？？？？？？...何事ですかな (2018年3月19日 6時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年2月24日 12時
