46話 ページ46
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尾「Aさんはお酒強いですか？」
『さすがに一、二缶では酔いませんが、強いとは言えませんね。一度飲みすぎて友達に解放されたこともあって』
尾「泥酔したAさん……ごくり」
『生唾やめてくれます？リアリティありすぎて怖いです』
絶対この人の前では節度守ろう。そう誓いました
結構お酒は買い込んでいたらしく、美味い美味いとお肉をほうばる片手に飲み進めていく尾関様
世間話や付けていたテレビを眺めたりしていたら
尾「Aさん、好きです」
お前が酔っ払うんかい
目が蕩け、顔も赤いのにその凛々しい眉は上がったまま
傍から見れば全然だが、言ってることはめちゃくちゃだ
…まだ6時だと言うのに、大人2人で何してるんだか
尾「好きです」
『はいはい。缶片付けますよ』
尾「俺は本気です」
『逆にここまで来たら冗談聞いてみたいです』
尾「今なら何言っても好きが増す気がします」
『帰る』
尾「お断りします」
『ダメじゃん』
いつもの掛け合い(いつもになってしまったのね)に満足したのか、今度はにんまり笑って私の目をじっと見てくる
逸らすと追いかけてくるから、見つめるしかないんだけど
…いや恥ずかしい
『時間になったら私帰りますよ…？』
尾「…自分の家ですか？」
『はい。自宅に直結です』
尾「……帰らないでください」
『なにを「今日だって正直帰すつもりありませんでした」
尾「お願いします、、今日は一日、俺のそばにいてください」
…あなたがお願いする時は、いつもその目をする
だから断りずらいんだ
でも、とか渋ってる私を他所にお酒も置いて距離を詰める
なんだか目が熱くて思わず後ろに後ずさる
尾「Aさん…」
『あ、まっ、待って、ちょっと…………あ、』
尾「……これ以上誘わないでください。」
座ったまま後ずさって背中が当たったのは、、彼のベッド
『違っ、これは不可抗力です！』
尾「今日はここに泊まってください」
『だって、私たちお付き合いもまだで』
尾「なら付き合いましょう。
それに……俺あの時のキス、忘れたつもりありません」
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作者名：ネコ王 | 作成日時：2022年2月12日 11時
