序章にすぎぬ ページ30
橙side
「何事だ？」
「申しつかった調べ物が完了致しましたので、ご報告に参りました！」
紫「…調べ物？」
「以前此処に貴殿が足を運んだ後の話だ。無名の妖怪が突然来訪し、支離滅裂な提案をした者など聞いたことも無い。我々は貴殿を調べておった」
「拝読します
�霤朕鰺� 享年十九。山の崖から転落により死去。他殺。容疑者は既に亡くなっており、只今地獄に所在。村人らを念力で殺害後、村と繋がる街の城の役人を洗いざらい処刑し滅ぼした残忍な男でございます！」
紫「お、ちゃんと地獄行ったんや。良かった良かった」
橙「……良かった…？」
紫「おん。だって殺したの俺やもん」
……ぇ、
「その一部始終を見ていた人間はこう記しております、
"足音無 気配無 影すらも無し
誰彼も気付くこと無しに現れ
現れたかと思えば笑み浮かべ消える
我々はあの化け物を 」
ぬらりひょんと名付ける事とした
ぬらりと現れる、ひょんとやってくることから、ぬらりひょん
絶対、それ以外に特徴がなかったからや
突然姿を見せて、血飛沫を撒き散らしたあいつを、何が起こったかわからん頭で必死に考えて付けたんや
俺はそれを書いた本人じゃないけど、何故だかそう確信した
「…私怨にせよ、城も破滅させた理由は？」
紫「あぁ、制度が嫌で。罪人裁くにしても、打首を見せしめにする必要ないなぁって
なんで、打首を提案した殿様、それに賛同した家来。嬉々として処刑人に立候補した侍。全員殺したんです」
そいつの言葉に空気が変わった
街の決まり事が廃止される程とは、一体どれだけの重役とその関係者を殺めてきたのか。考えただけでも気持ち悪くて身震いする
紫「……ただ同じ目に合わせただけ。目には目を、歯には歯を。他人の首斬ってきた人生や、首を斬られて終わるのが区切りええやないですか。まあ、正確には斬ったんやなくて飛ばしたんすけどね！」
俺よりもひょろい背中と頼りなさそうな肩、人の良さそうな顔
妖に最も遠い人間の皮を被った 最も妖に近い男
「……っ…この度…�霤朕鰺気髻珍軋臂�とする…賛成の者…！」
紫「………ふはっ、
はい！�霤朕鰺機�一生懸命務めさせていただきまっす！」
この物語は、序章にすぎぬ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 286人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニョロモ(プロフ) - ミーツさん» 小瀧さん過去編リクの方！いやほんとずっとお待たせしてしまい申し訳ないです😵💫ちびのん私もお気に入りです！ (5月24日 7時) (
レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - sy1111さん» やった〜〜！本当に長らく続いてこれからも長々と続くと思います笑。またコメント待ってますね〜！ (5月24日 7時) (レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - そらさん» ありがとうございます〜！期待に応えられるように励みますね！それとそらさんの作品も素晴らしいです！ (5月24日 7時) (レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - よつばさん» とてつもない褒め言葉頂いてた…！文書書くのって難しいですよね。私もまだまだ模索中です笑そのコメントからでも十分素敵な語彙をお持ちだと思いますよ☺️もし、物語を書く予定がありましたら楽しみにしております！ありがとうございました！ (5月24日 7時) (レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ミーツ(プロフ) - 小瀧君のお話とっても面白かったです！！！これからのお話も楽しみです！ (5月24日 6時) (レス) @page50 id: 14a6943df6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ニョロモ | 作成日時：2023年2月21日 0時
