紛い者なりにそれなりに ページ21
紫side
紫「北の方角に三里程……まぁた遠くに行きやがって…｣
「そりゃ兄ちゃんの為に誰も動いてへんがな」
一つ目おっちゃんの居所まで行って聞いてまた戻っててするのが面倒臭いから伝言を頼みこっちまで来てもらった
交通費たすことの情報料で、こっちは遠くまで移動せなあかんのにがめつい奴やわぁ
「あんっな赤ん坊が今じゃ立派に刀握っとるんやもんなぁ…ほんまに、人間はおもろい生き物や」
紫「……ただの阿呆な弱者やろ。阿呆が育てて、阿呆に育った唯の鬼の末裔」
「ちょっ、兄ちゃん煙やめてや。俺肝臓弱いねんから」
紫「へっへっへっ、もう死んでんねんから気にすんなやぁ」
煙管に火を付け吹かしているとビュンッと距離を取られてしまう
ぷかぷか浮かぶ煙を眺めながら、おっちゃんの小言を他所にこれからを考えた
教えてもらった通りなら、その小さい道場に住み込んでいる。随分人柄のええとこらしいし、突然追い出されるなんてことは無いはずや
ここで程々に金稼いどいてあと二、三年したぐらいに様子見に行けば事足りるんじゃない？
「……もうまもなく、成る可くの器が完成するんやな」
紫「……。」
「色んなもんと出逢うけど、やっぱり若いもんがこうしてこっち側に連れてこられる思うと、、どうしても辛いなぁ…」
紫「……まぁ、どうすることも出来へんし」
「しかも鬼の末裔なんて……よりにもよってそんなっ……血の気の多い闘いの部族に……可哀想に」
紫「待て、どういうことや…？」
おっちゃんは目頭を抑えて苦虫を噛み潰したような顔で言った
「…鬼は種類も多く、世代交代も激しい。しかもあの酒呑童子の器を持つのが現れるとなると、、どれ程のものなのか厄介な同族が嗅ぎつけて、、きっとやってくる…っ…」
やって、くる…
紫「……っ……おっちゃん、俺…もう行くわ！」
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ニョロモ(プロフ) - ミーツさん» 小瀧さん過去編リクの方！いやほんとずっとお待たせしてしまい申し訳ないです😵💫ちびのん私もお気に入りです！ (5月24日 7時) (
レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - sy1111さん» やった〜〜！本当に長らく続いてこれからも長々と続くと思います笑。またコメント待ってますね〜！ (5月24日 7時) (レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - そらさん» ありがとうございます〜！期待に応えられるように励みますね！それとそらさんの作品も素晴らしいです！ (5月24日 7時) (レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - よつばさん» とてつもない褒め言葉頂いてた…！文書書くのって難しいですよね。私もまだまだ模索中です笑そのコメントからでも十分素敵な語彙をお持ちだと思いますよ☺️もし、物語を書く予定がありましたら楽しみにしております！ありがとうございました！ (5月24日 7時) (レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ミーツ(プロフ) - 小瀧君のお話とっても面白かったです！！！これからのお話も楽しみです！ (5月24日 6時) (レス) @page50 id: 14a6943df6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニョロモ | 作成日時：2023年2月21日 0時
