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今の状況を伝えると、顔がいいご老人(頭)と顔がいい金髪の人(？)が睨み合って緊張状態です。
……正直まじで生きた心地しないから即刻この場から解放して欲しい。
そんな想いなど届くはずもなく、2人は少しずつ言葉を交わし始めた。
頭｢此度の抗争の戦利品や｣
｢抗争…あぁ、竜田組のか。いつもと違って随分と趣味のいい戦利品だな？｣
恐らく金髪の男は嫌味でそう伝えたのだろう。
にも関わらず、頭は先程の"うちの組に嫁がせる"という世迷いごとをなんてことの無いように男に告げた。
それを聞いた男は｢は？｣と当然のような反応をし、此方を目だけで確認すると再び頭へと顔を戻した。
｢何を突拍子の無いこと言うてんねん｣
頭｢グルッペン俺に口答えすんなや。ええからお前は幹部全員をを此処に呼んでこい｣
グッ、と一瞬いい淀みもう一度睨みをきかせたあと暫くして諦めたのか大きな溜め息を吐いて部屋から出ていった。
…私も溜息めっちゃ吐きたい。いや、むしろすっごい今の時間息が詰まったからやっぱ深呼吸させて欲しい。
彼が退出してから訪れた静寂にどうすることも出来ず、私は頭の方に顔を向けただじっとしている。
暫くしてようやく頭が口を開くと｢…あれはうちの倅だ。｣と教えて下さった。
頭｢今は若頭なんだがな、時期に組を背負って立つ男になるだろう。だからこそお前を傍に置きたい。｣
『…お言葉ですがそこで何故私なのですか？私は取り柄も権力も何も持ちません。』
そう、組同士の結託の為に未だに政略結婚なんてものが残っているこの世界ではより強い組織の、格式の高い家柄の女性が選ばれるのである。
"勝利の女神"なんて言う肩書きは一応あるものの、条件的に言うと家もない、家族もいない、武力も持たない私は言わば優良物件から遠くかけはなれた存在である。
それなのに何故、この人は私を選ぶのだろうか。
男が一言呟いた刹那、複数人の男達がそれぞれ｢失礼します｣と言いながら入室してきた。
頭｢おう、来たか｣
gr｢ええから早く説明せぇよ｣
頭｢お前ほんまに口のきき方に気をつけろや。｣
と相変わらず親子は先程のような小競り合いを始めるものの、若頭の方は慌てて間に入ってきた赤ネクタイの男性に止められ宥められている。
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ぴく(プロフ) - 個人的に主人公の性格とか（全部）めっちゃ好きです！頑張ってください！ (2020年9月21日 9時) (
レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - レニさん» 読んでくださってありがとうございます！大先生のところは特に構成を練っていたのでそういって頂けてとてもうれしいです！ありがとうございます！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - しおんこさん» こちらこそいつも変な時間に更新してしまって申し訳ないです…しかし！コメントとっても嬉しいです！！頑張ります！！！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
レニ - すごく面白い…！チノくんとかうつ先生のところの話めっちゃ好きです！これからも読まさせて頂きます！ (2019年11月29日 17時) (レス) id: be3a21bb3c (このIDを非表示/違反報告)
しおんこ(プロフ) - 夜遅くにすみません！雰囲気めっさすきですわぁぁー！！まじごっとですぜェ…………！！ 更新楽しみにしてますぅぅぅぅ！！！ (2019年11月28日 3時) (レス) id: 32a4d591a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：団子侍
x他1人 | 作成日時：2019年9月10日 22時
