第23話 ページ24
その日鶴見中尉は忙しいみたいで、会うことはできなかった
その夜私は以前お世話になった馴染みの遊郭へと来ていた。
今日の服装は黒地に裾が深い赤で階調になっていて、花の柄がついている。袴は上端が赤で下に行くほど黒くなっていく。髪飾りは宇佐美さんがくれた物だ。
「許可が出たので、依頼を引き受けに来ました。」
そういうと店主さんは近くの店に依頼主を呼びにいってくれた
程なくしてとても綺麗な女郎さんがきた
話を聞くとどうも先日性の粗い客が来て、妹分の娘っ子が骨を折る怪我をしたらしい
それだけで？と思い尋ねてみると
「その客は元々借金とりで、完済してからもしつこく付きまとってきて・・・家族の借金を返すために遊郭で働いていたんです。家族を人質に取られたこともあるので、いつか殺されてしまうのではと・・・それにアイツはこの辺で有名な悪徳な金貸しなんです、どうか、どうかお願いします！」
家族のためか、なんて立派なことだろうか
家族を失う悲しみは少しだけ、ほんの少しだけわかる気がした
「わかりました、引き受けましょう」
女郎から男の特徴を聞き、街へと探しに出かけた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
しばらく歩いていると、正面からフラフラと歩いてくる標的らしき人物がいた
少しずつ近づいていき、すれ違いざまにわざとぶつかり、転んで見せる
「いてぇな！おい！」
と怒鳴り声をあげてきたので全力で弱々しい女子を演じる
「す、すいません。ごめんなさい」と涙目で震えて請えば、いやらしい目つきでこちらを見てくる
簡単な奴だな、気持ち悪い
「しょうがねぇ、許してやろう。その代わり、俺の言うことを聞きな」
「あ、ありがとうございます！出来る限り何でもします」
何でもする訳ないけどね！
そういうと男は満足そうに人気の無い場所へ私を連れていく
自ら死地へと
正直、トラウマなので早く終わらせたい
男が振り向き私を壁に押し付ける
男の顔が近づき、口と口が触れ合う寸前
懐の小刀を男の腹に突き刺した
怯んだ男を蹴り飛ばし距離をとる
「た、助けてくれ…」
男は顔面蒼白で助けを乞う
惨めだ、実に惨めだなぁ
私は満面の笑みで「下衆が…」と呟き
男に近づき、首を掻き切った
適当な場所に埋めて、遊郭へ戻り報酬金を貰う
女郎は大変喜んでいた
お礼に、とべっ甲で出来た唐草模様の上品な簪を貰った
そうして私は帰路に着いた
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odamaki0610(プロフ) - らるさん» 布教しえ沼に引きずりこみたいですね！← (2019年8月14日 1時) (
レス) id: f831c7c556 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - odamaki0610さん» みんなを金カム沼にハマらせましょう!!(オイヤメロ) (2019年8月14日 1時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
odamaki0610(プロフ) - らるさん» はい！お互い楽しく頑張りましょう！金カム好きな人が周りに少ないのでこうして交流出来るのがとても嬉しいです！ (2019年8月14日 1時) (レス) id: f831c7c556 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - odamaki0610さん» いえいえ！お互い、尾形夢小説頑張りましょう!! (2019年8月14日 0時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
odamaki0610(プロフ) - らるさん» あ、ありがとうございます！！そう言って頂けて光栄に存じます！亀の如し更新スピードですが頑張ろうと思います！ありがとうございます！！ (2019年8月14日 0時) (レス) id: f831c7c556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：odamaki0610 | 作成日時：2019年8月11日 15時
