第13話 ページ14
私は鶴見中尉の所から戻る足でそのまま射撃場へと向かった
射撃場には相変わらず先客がいる
背後から気配を消して、そ〜っと近づく
「お〜がた上等兵っ！」
と、ひょっこり横から顔を覗いてみる
覗かれた尾形上等兵は表情にあまり変化は見られないが、驚いている様子だ
するとじわじわと不機嫌な顔になった
ありゃ〜、驚かせたので拗ねちゃったかしら
「…沙更」
「あはは、びっくりした？」
少し煽ってみた
あからさまに機嫌が悪そうに
「そんな事する暇があれば、さっさと練習しろ、下手くそ」
あら、やっぱりお怒りだ
「これでも上達したのよ？」
「止まった的に当てられるだけじゃ意味が無い」
ごもっともだ、しかし射撃場で出来る練習は止まった的に当てるぐらいしかない
「でも、ここじゃそれしか練習出来ないじゃない」
少し拗ねた口調で言う
「俺が投げるこの袋を撃ち落としてみろ」
と20センチ程の袋を見せてくる
あぁ〜、なるほど、それなら確かに動くものに照準を合わせる練習が出来る
「いいわよ」
意気揚々と答えた
…が、結果は散々だった。
動く物に当てるのがここまで難しいとは…
やれといった尾形上等兵は馬鹿にする表情でこちらをみてニヤニヤと笑っている…
くっそ…腹立つ…！
「笑うな！ばーか！接近戦は私の方が強いのよ！！」
「はっ、負け犬の遠吠えにしか聞こえんな」
とニヤニヤと笑っている
むかつくー！！コイツ！
「こんなの練習しようにも1人で出来ないし！！」
「…手伝ってやろうか？」
「あら、いいの？」
「手伝ってください、尾形上等兵殿とお願いしたらな」
…一瞬でも優しいと思った気持ちを返してくれ、畜生！！！
ギャーギャーと文句を垂れていると遠くから別の声が聞こえた
「あ！いたいたAちゃん！急だけど、明日暇？」
宇佐美上等兵だ
「えぇ、特に用事はないわよ。どしたの？」
「明日僕非番なんだけど、一緒に出かけない？尾形上等兵もおいでよ！」
お出かけか、ここに来てからそう言えば敷地から出ていない、必要な物もそろそろ買いたいし行こうかしらね
「いいよ！」
「…あぁ」
「じゃあ決まりね！明日の朝正門集合で！」
と手を振りながら去っていく
その後私は結局尾形上等兵にお願いをしたのであった…
あの時の尾形上等兵の満足気な表情…
一生忘れないからな…！
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odamaki0610(プロフ) - らるさん» 布教しえ沼に引きずりこみたいですね！← (2019年8月14日 1時) (
レス) id: f831c7c556 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - odamaki0610さん» みんなを金カム沼にハマらせましょう!!(オイヤメロ) (2019年8月14日 1時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
odamaki0610(プロフ) - らるさん» はい！お互い楽しく頑張りましょう！金カム好きな人が周りに少ないのでこうして交流出来るのがとても嬉しいです！ (2019年8月14日 1時) (レス) id: f831c7c556 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - odamaki0610さん» いえいえ！お互い、尾形夢小説頑張りましょう!! (2019年8月14日 0時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
odamaki0610(プロフ) - らるさん» あ、ありがとうございます！！そう言って頂けて光栄に存じます！亀の如し更新スピードですが頑張ろうと思います！ありがとうございます！！ (2019年8月14日 0時) (レス) id: f831c7c556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：odamaki0610 | 作成日時：2019年8月11日 15時
