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「ていうか、どこの大学行ってたのさ」
「えっと…藝大…じゃなくて、東京藝術大学ってとこで、」
「…はぁ!?」


え、学科は? と尋ねると、声楽科、と返ってきた。
声楽科。歌手が集ってそうな学科だ。


「もしかして、Aって歌手目指してたの?」
「目指してたって言うより………え?」


五条くん、もしかして硝子ちゃんと傑くんから何も聞いてない?
目を少しだけ見開いたAが僕に尋ねる。


何も聞いてませんけど。
聞いても教えてくれませんでしたけど。
自分で訊けって言われて諦めましたけど。
ていうか大学に行ってたなんて思ってなかったんですけど。


「そっか、それじゃあ知らないか……ごめん、教えるの遅くなって」
「…いや、いいけど……」


で、なんなの? と訊ねた僕が馬鹿だった。




「『Srv.Vinci』…じゃなくて! 慣れないな、改名したから」




なんだその言葉は。僕はその言葉を知っている。知らないわけがない。
まさか、と冷や汗が流れた。嫌な予感がする。



「私、今『King Gnu』っていうバンドで…一応……その、ボーカル、してて」



大学の同期は理っていう人で。その言葉が理解できない。
いやしてる。してるんだけど、頭が理解を拒否ってる。


…嘘でしょ、あのAはここにいるAと同じなの?
不特定多数の人間がAを見てるの? マジで? 僕死にそうなんだけど。




「…目移りしないでね」
「五条くんじゃあるまいし」
「ちょっと? 僕は一途だよ」




夜が更ける。
明日は今日とまた違う一日になりそうだ。



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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦   
作品ジャンル:恋愛
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まいとりー。(プロフ) - 紅葉夕さん» 紅葉夕さん、コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます! すごく嬉しいです。楽しんでいただけてよかったです!! 文字書き同士、一緒に頑張っていきましょう!! (2022年8月26日 21時) (レス) @page40 id: cfb5124360 (このIDを非表示/違反報告)
まいとりー。(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます〜!この作品に貴重なお時間を使っていただけて本当に光栄です…。恋愛は書き慣れていないので私自身不安なんですけど、ぜひ楽しんでいただけるように頑張らせていただきます!! 応援、本当にありがとうございます! (2022年8月6日 19時) (レス) id: cfb5124360 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 面白過ぎて…感動です… 応援してます‼ (2022年8月6日 16時) (レス) @page5 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐちや | 作成日時:2022年8月5日 7時

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