語れる未来があるのなら ページ34
◇
「いや……え……？」
逆に気付いてないって思ってたんすか？ 悠仁が苦笑交じりに五条先生の顔を見る。
五条先生はわかりやすい。露骨にAさんにだけ優しくするのだ。
しかも口角はゆるゆるだし、何よりうれしそうだし。Aさんが戻ってきたとき抱き締めてたし。
「Aさん、親父と仲良いし。五条先生も実際気付いてるでしょう？」
「…何が、言いたいの？」
「早く伝えたらどうですか」
五条家だから、最強だから、イケメンだから、同期だから。だから、Aさんと結ばれるだなんて甘い考えは通じないですよ。
五条先生のサングラス越しに目が合う。怯みやしない。この人がまだ本腰を入れていないことくらい、恋愛経験皆無の俺だってわかる。
というより五条先生があまりにも無惨に散っているから、担任のそんな姿をこれ以上見たくないというのもある。
周りへの牽制にはなっているけど、Aさん、あんまし気にしてる素振りもねえし。Aさんが気付いているかはわからないけど、五条先生が日に日にショックを受けているのはなんとなくわかる。今回は五人で来たけどほとんどAさんは釘崎に付きっ切り。五条先生のことは全く相手にしていない。
さっきAさんと話した時に話せばよかったのに、馬鹿なのかあの人は。
「釘崎には連絡しとくんで。早くしてくださいよ
自分の担任が全く気にもされてないところ見させられてる俺たちの気持ちにもなってください」
「そーだよせんせー。俺たちも何度かA先生に五条先生の話したんだけどさ…」
「…そっかあ」
「なんかごめんね？」と五条先生は申し訳なさそうな顔をした。まったくこの人にこんな表情をさせられるのはAさんくらいだ。
五条先生は読み取れない薄い表情を浮かべて、小さく頷いた。スマホを取り出して何かを打ち込んだかと思えば、俺たちの方へ視線を戻す。
「………、よし、これでいい」
恵、悠仁。名前を呼ばれて、俺と虎杖は顔をあげた。
一体、先生は何を考えているのか。
「ボーイズトークするよ、奢るからさ」
◇
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まいとりー。(プロフ) - 紅葉夕さん» 紅葉夕さん、コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます！ すごく嬉しいです。楽しんでいただけてよかったです！！ 文字書き同士、一緒に頑張っていきましょう！！ (2022年8月26日 21時) (
レス) @page40 id: cfb5124360 (このIDを非表示/違反報告)
まいとりー。(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます〜！この作品に貴重なお時間を使っていただけて本当に光栄です…。恋愛は書き慣れていないので私自身不安なんですけど、ぜひ楽しんでいただけるように頑張らせていただきます！！ 応援、本当にありがとうございます！ (2022年8月6日 19時) (レス) id: cfb5124360 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 面白過ぎて…感動です… 応援してます‼ (2022年8月6日 16時) (レス) @page5 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐちや | 作成日時：2022年8月5日 7時
