もう一度あの夜をください ページ29
◇
「もう…っ、なんなのそれ…！」
五条くんは泣きながら笑って、ぎゅっと私を抱き締めてくる。
ついこの間とは、また違った。あの時は少しだけ怒っていたような気がするけど、今は違う。
「息、してなくて…！ 僕が、僕たちが、どれだけ心配したと思ってんの…っ」
「…ごめんね、五条くん」
「ごめんじゃないよぉ…」
またボロボロと泣き出してしまった五条くんの頭を撫でた。とりあえずの行動だ。
五条くんは少しだけ嬉しそうに微笑んで、顔を埋めた。…助けてもらったから、これくらいなら良いだろう。硝子ちゃんと傑くんが見たらメスと呪霊が飛んできそうだけど。
＊
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＊
「それで、Aには…謝らなきゃいけないんだ」
「え…？」
「ごめん」と前置きしてから、真面目な顔をして五条くんは話し始めた。
何やら、今回の任務は、私たちの間で言う「上層部からの嫌がらせ」だったらしい。
五条くんが上層部を嫌っているのと同じように、上層部も五条くんが嫌いだ。
だから、五条くんに嫌がらせをするために、五条くんが「大切だ」と思うものを殺したり傷つけたりすることも厭わない。
何度か、五条くんの教え子の悠仁くん、恵くん、野薔薇ちゃんも殺されかけたんだとか。
私たち同期の内で考えれば、傑くんは返り討ちにされてしまうし、硝子ちゃんだったら、彼女の反転術式に頼り切っているから手を出せるはずがない。たとえ、私が特級だとは言え、五条くんへの嫌がらせのために殺そうとした───というのが、今回の全貌だ。
「…そっ、か」
「ごめん…ほんとに、ごめん……」
悲痛な表情を浮かべて、五条くんは何度も「ごめん」と謝罪の言葉を口にする。
こんな五条くんを見るのは、初めてだ。
「ううん、いいよ。大丈夫、私が弱いのが悪いから」
◇
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まいとりー。(プロフ) - 紅葉夕さん» 紅葉夕さん、コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます！ すごく嬉しいです。楽しんでいただけてよかったです！！ 文字書き同士、一緒に頑張っていきましょう！！ (2022年8月26日 21時) (
レス) @page40 id: cfb5124360 (このIDを非表示/違反報告)
まいとりー。(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます〜！この作品に貴重なお時間を使っていただけて本当に光栄です…。恋愛は書き慣れていないので私自身不安なんですけど、ぜひ楽しんでいただけるように頑張らせていただきます！！ 応援、本当にありがとうございます！ (2022年8月6日 19時) (レス) id: cfb5124360 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 面白過ぎて…感動です… 応援してます‼ (2022年8月6日 16時) (レス) @page5 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐちや | 作成日時：2022年8月5日 7時
