所属組織を潰したらマフィアに連行されました【織田作之助】【文スト】

現実逃避って大切だよね ページ23

扉を開けると、そこは地獄だった。
資料が処狭しと積み上げられている。側を通ると、資料の山が崩れた。





『よし、異能の練習でもするか。』

「そうきたか。」



久し振りに執務室に来たら資料が大量に放置……………これを片付けないといけないのは解る。
わかるけどね？織田作、



『人は現実逃避しないと生きていけないことがあるんだよ。』←

「そうだが…………………ほどほどにな。」

『……そこは突っ込むところかな。』

「そうか。以後気をつける。」



うん。織田作は本当に突っ込みが足りない。それにしても………

なんということでしょう！あんなに整頓されていた執務室が、一週間強でここまで散らかってしまいました！(某リフォーム番組的)←
…………一度言ってみたかっただけですごめんなさい



さて、現実逃避だ。





『じゃあ始めるから誰か来たら対応よろしく！』

「別に構わないが…………本当にこんなことをしていいのか？」



こんなこと、とは異能の練習のことだろう。私の場合、異能使用は必然的に人の心を覗き見ることになるから、織田作はそれを危惧しているのだろう。




『大丈夫。首領の許可は取った。ついでに間諜がいたら教えてくれって。』



完全に使い倒そうとしてるよね〜、と茶化して言ったら、織田作が頭を撫でてきた。



「頑張るのは悪いことではないが………全ての期待に完璧に応えなくたって誰もAを見捨てたりしないぞ？無理はしないでくれ。」

『そう……だよね。うん。ありがとう』




私の心の奥底を見透かされたような気がした。やはり、こういう部分で織田作には敵わない。
色々と思うことはあるが、一旦全ての感傷を押し込む。




『じゃ、始めるか。……………異能力、沈黙』




今日の目標は、何かをしながら異能を使うことだ。
なので取り敢えず、資料で折り紙をしてみる。←


…………これ凄く集中力要るんだよ？話すと気が散って異能使えないくらいに。
そんな欠点を補うために練習が必要なのです！








っていうのは半分くらい建前で、実際には


誰か重鎮の弱み握れないかなー！(意訳)



……………と、ワクワクしてます！←

予想外過ぎだろポートマフィア→←なんかシリアスっぽくなっちゃったかも

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