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アッシュのパパ撃たれずにすんだ。よかった…。
そう思って銃を下ろす。
「――ッ!?」
突然足を掴まれる感覚。
そのまま引っ張られてバランスを崩し体が床に打ち付けられる。
そうだ。
さっき中に入った時に窓側におじさんが倒れていたんだ。
「良くもやってくれたなッ!!」
おじさんがスーツの内側に手を入れる。
…………僕、死んじゃうのかな。
そう思ったら、顔に生暖かい物が降ってきて体にずしりと何かがしかかる。
何が起きてるか分からずにぼうっと天井を見ていると上の重みが無くなって、アッシュが抱き起こしてくれた。
親指で顔を撫でられる。
「大丈夫か?」
「…うん」
「ジーム!!どうしたんだ!銃声がしたぞ!何かあったのか?」
真横をみたら、おじさんが頭から血を流して倒れている。
おじさんが僕の上に倒れてきたの?
バタバタと足音が聞こえてすぐにドアが開く。
知らないおじさんが駆け込んできた。
「どうしたんだ!!何だこれはなにがあったんだ?!」
部屋の中を見て顔を青くさせるおじさん。
「強盗がきやがったんだ。二人共殺ったがジェニファがケガをしちまった、救急車を呼んでくれ、それから警察を!」
「わかった!待ってろ!」
慌てたような足音がどんどん遠のいていく。
「おい!おいったら!!A!!」
まだぼうっとしていたらアッシュに揺すられて首ががくんがくんってした。
「え?」
「どうした?どこか痛いのか?」
「ううん」
「おいA!その銃をこっちによこせ!」
アッシュのパパがこっちに駆け寄ってきて、僕の銃を手から取り上げた。
もし今死んじゃってたら、パパとママ、お兄ちゃんに会えたのかな?
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オチャネコ(プロフ) - はんなさん» ありがとうございます!主人公の性格はきっと好き嫌いが出ると思っていたのですが、そう言ってもらえて嬉しいです(*´・ω・)完結までかけるように頑張ろうと思います♪ (2019年1月9日 18時) (レス) id: 2284090fb1 (このIDを非表示/違反報告)
はんな - 主人公君何とも言えない可愛さ…この先のアッシュとの関係もどうなるのか楽しみです!お話もすごく面白いですし、なんとか完結まで頑張ってください!応援してます! (2019年1月8日 22時) (レス) id: b99f79b3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オチャネコ | 作成日時:2019年1月8日 18時