【BANANAFISH】タダヨイ２

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トラックはそのまま柱にぶつかって僕とアッシュは屋根から投げ飛ばされて地面に体を打つ。

「落ちたぞ！ひっつかまえろ！」

こっちに駆け寄ってくるおじさんたちを見つけてアッシュを起き上がらせる。

肩からたくさんの血がでてて、服が赤く染っていた。

「警察だあっ！撃つぞおっ！！」
「英ちゃん！！」

聞いたことのある声に振り向くとマックスとイベがこちらに走ってくる。

「アッシュ！河だあっハドソン河につっこめぇっ！！」

ショーターとエイジが車から出るのが見えて、アッシュが走り出し僕もそれに続く。

４人が先に河に飛び込み、その後を追うように二人で河へと潜った。



「ふ――――っ」

皆について行ったら、倉庫の裏側についた。
死角になってるから今は人の気配がないみたい。

「魚市場からは５０ｍと離れちゃいないけどな」
「王子様は気絶しちゃってるよ」
「英ちゃん！英ちゃんしっかりするんだ！」

エイジは気絶しちゃったの？
怪我はない？

体を確認したけど怪我はしていないみたいだった。

ショーターは頭から血を流していて、アッシュは肩口からいっぱい血が流れてる。

「ずぐずぐしちゃおれん早くずらからないと」

早く包帯巻かなきゃ。

でも持ってきてないよ…。どうしよう。

「どこへ行く気だ！」

気づいたらアッシュがどこかに行こうとしていた、それをマックスが止める。

アッシュは振り返るとマックスを睨んだ。

「きさままだ懲りないのか！！」
「うるせーなあんたには関係な…」

マックスがアッシュの頬を殴る。

彼は勢いで後ろに倒れ込んで壁に頭をぶつけた。

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