【進撃の巨人】さらば物憂いよ。 (ページ4)

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3.過去編ページ4

エルヴィールさんはやつれた私を心配して、シーナから来てくれた。
「あいつらだけが全てじゃない。もっといい奴はたくさんいる。」

それで、私はあの出来事が起こった街を離れることにし、遠くの田舎で病院を開業することにしたのだ。

今では心も体も余裕ができて、大好きだった研究もすることができている。
自分で開業し、1人でやっているので誰かに時間を縛られることもない。

家につき、野菜をカットし始めると、足に猫がすり寄ってくる。

''コムギ''私がここに来た時にひろったその名の通り、
コムギ色の猫だ。
このコは猫草が好きで庭の草をよく食べる。
忙しい私の唯一の癒しなのだ。

ちぎったキャベツをパンに挟み、スティックにしたニンジンを1本かじる。

棚から紅茶を出す。

この壁の中では私の家にある紅茶、本などは貴重品なのだが、エルヴィールさんはシーナの人のため、そのような物でも手に入る。そして私にくれるのだ。

私の研究室にある医学書もほとんどがエルヴィールさんのお下がりか貰ったもの。

A「あ！そろそろ患者さんが薬もらいにくる！」

私は急いでパンとスティックを食べ始めた。