Gelato (ページ7)

今日:81 hit、昨日:103 hit、合計:223,108 hit

■ ページ7

.

深澤side

涙を流し苦しんでいた翔太は
落ち着いたと思ったらすぐに目をつぶり
寝てしまった

温かいタオルで顔を拭く

白くて綺麗な肌
眠る顔は昔から変わらないな、
なんて思いつつ布団をかけ直す

翔太とは10年ほどの付き合いだ

まだ俺が新人看護師の頃からの担当
あの頃の翔太はまだ6歳、かわいかったなぁ

子ども好きな俺は小児科を選んだ

翔太はなかなか懐いてくれなくて
でもだんだんと仲良くなって
今では恋バナなんかもする仲

看護師と患者さんなんだけど、
もう友達みたいな関係になっている

翔太「んー、ふっか」

深澤「お、翔太、大丈夫？苦しくない？」

翔太「んん。あつい」

深澤「あらら、お熱でちゃった？」

深澤は体温計を入れ、オデコを触る。

深澤「熱ではないか。
布団タオルケットだけにしとこうか」

翔太「ん。ねーまだコレ取っちゃだめ？」
と酸素マスクを指でコツコツ触る

深澤「いやいや、
さっき発作起きたばっかりでしょうよ。
鼻のに変えるんなら良いけど？」

翔太「あれ、乾燥するからやだ。
じゃぁこのまんまで良い」

酸素マスクを曇らせながら話す

そしてまた目をつぶって眠る翔太

寝れているようで良かった

_end_