白銀の紕い仔【薄桜鬼】

拾話　もてる女 ページ13

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その日の夜。

歓迎会という名目で島原に飲みに来ていた。





発端は新八さんが「歓迎会！歓迎会やろうぜ！！」と云い出したこと。

それに賛同した平助や左之さんに勢いで押され、「嫌な思いさせたしな」と土方さんが渋々了解した。

歓迎会とは云っても新八さん達はただ飲みたいだけだと総司は呆れていたけれど、ちゃっかりついてきているあたり可愛いな、と思う。





「あんさん、えらい綺麗な人どすなぁ」



「貴女の方が綺麗ですよ」





お酌をしてくれている島原の人達。

絶対に女であることはバレるな、という土方さんの言付けを守って言葉を返す。

それよりも土方さんと原田さんがもてることは聞いていたけど、想像以上だった。





「新撰組ん人達がおこしやすくれはるなんて珍しいことどすから、うちらは嬉しいんや」


「そうなんですか？」


「最近は武左(ぶざ)がぎょうさんて退屈していたんどす」


「………そうですか」





結構きついこと云う岐女さんだな…。















「楽しくないか？」


「え？そんなことないよ」





隣に来た左之さん。

お酌をしてくれていた人が気を利かせて、

「また来やはった時はうちを呼んでおくれやすね」

と平助の方へお酌をしに行った。










「Aもててるなあ」


「もててなんかないよ」


「俺はお前のこと色々聞かれたぞ？新八なんか女に負けて相当悔しがってたしな」


「新八さん……」





新八さんの方を見て左之さんはニヤニヤと笑っている。





「土方さんも相当だと思ってたけど真逆Aまでとはな」


「左之さんも充分もててるよ」


「俺はそんなんじゃねぇよ」





さっき手紙貰ってたくせによく云う。

左之さん女の人に好かれる性格してるもんなあ。





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京言葉、間違っていたらすみません( ; ; )

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