白銀の紕い仔【薄桜鬼】

序章 ページ1

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睦月の肌寒い夜。


女は何時もより格段と明るい月明かりを頼りに脚を進めていた。




　









　




　




　
もう躯(からだ)は疲れ切っていた。



先刻(さっき)から追われてばかりで限(きり)がない。



月明かりから身を隠すように細く入り込んだ路地へ入る。




　




　





ここまで来たら時間の問題だ。



女は諦めたように溜め息をついて、重たい腕をあげた。





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