私の家族3【BROTHERSCONFLICT】

十節　side要 ページ36

共有ルームから声が聞こえてくる。





この声はふーちゃんだ。





「＿＿＿＿だから？＿＿＿”家族”......」





ドアを開けると、リビングでふーちゃんが妹ちゃんに今にも噛みつく勢いで問い詰めていた。





少しの間静観していたけれど殴り合いが始まりそうだったから止めに入る。





「辞めろ」





「かな兄...」





「雅兄はいる？」





「いや、まだ帰ってきていないよ」





問いかけに答えたあーちゃんは怪訝そうに俺を見ている。





「......Aに会えたよ」





「え...？！」





俺は経緯を話した。





Aに会えた経緯を。





「手がかりは掴んだ」





Aと一緒にいた彼は、いつだったか女の子たちの相手を適当にしていた子だ。





あの時制服を見たし、時間はかかるかもしれないけど学校を見つけ出せば、Aには会えなくとも彼には会える。





Aが気を許しているだろう、彼に。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


こんにちは毎日更新を宣言した傍からできませんでした、アルムです。

ダラダラと続いていた【私の家族】ですが、いよいよ佳境に入ります。
長らくお待たせしました！申し訳ありません！

もう暫く皆の葛藤、心境、モヤモヤにお付き合いくださいませ。

十一節　side要→←九節　side風斗

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す