第二話 対立 ページ2
「ねぇ、とりあえず組分け見て見ない?」
長い沈黙を破ったのは末っ子のトド松。
掲示板は1度確認をしていたが、生徒会書記に気を取られ、六つ子は自分達の組分けをちゃんと見ていなかったのだ。トド松の問いかけに皆は少し頷く。
「あ、俺風隊?だって。」
「お、いちまっちゃんと同じか。」
おそ松は嬉しそうに一松に抱きつく。
「ちょ、暑い離れて」
一松はおそ松を押し出そうと力を込めるがビクともしない。カラ松よりは力は無いはずだが、此方も同じく筋肉馬鹿だな、なんて考える。
「ちょ、おそ松兄さんとカラ松兄さん一緒とか...」
「こんなの絶対不利!勝てない!!」
「ok,
「え、」
「はぁ?何言ってんのカラ松。そんなの出来るわけ...」
「チョロ松。俺達は6つ子だぞ」
「...まさか、カラ松がトド松の振りをするとでも言うの?」
「
「ま、いいんじゃねーの?」
「おそ松さん!気軽に考えすぎ、絶対バレるよ」
「いいじゃん、どうせチョロ松もお遊び程度でしかやらないんでしょ?」
「……まぁ、」
「じゃあ決まりだね!!カラ松兄さん!チョロ松兄さん!よろしくお願いしマッスル!!」
「確かに合法的に喧嘩できる状況なんて、楽しまなきゃ損かもね、」
「お、チョロ松もやる気だな。」
「ほんのちょっとだけね。」
「兄さん達!!もう雷隊集まってるよ!!」
「じゃ、またな。おそ松。」
「おー。」
「行っちゃったね……ほんとに大丈夫なの?」
「ん?まーなんとかなるだろ。」
「ほんと気楽だね。」
「まぁねー、」
トド松は着慣れない青いワイシャツを見ては溜息を着く。
元々喧嘩をするのは好きな方ではなく、見て楽しむ方が好きなトド松にとっては兄弟で喧嘩するとは夢にも思わなかったのだ。
「お遊び程度。なんて言ったけど、結構楽しみにしてるんだよね。本気のカラ松ともやってみたいし、」
「弟と喧嘩して楽しいの?」
「人聞き悪い。学校では弟じゃなくて敵なんだから、何したっていいでしょ?」
「おそ松兄さん怖いよ」
「大丈夫だよ、トド松。俺、味方にはすっげぇ優しいから」
不安気な一松とトド松とは違い、どうやらおそ松はこの状況を楽しんでいるようだった。
「ま、そんな心配すんなって。俺達も行こうぜ」
そういい笑みを浮かべるおそ松を見て、トド松はまた溜息を着いた。
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作者名:おぼろ | 作成日時:2023年5月23日 15時