鬼舞辻無惨の妹１

拾弐　例の案件 ページ13

『月の呼吸 玖ノ型 降り月・連面』

また血鬼術を使われると厄介なので広範囲を攻撃できる月の呼吸で二体を一瞬のうちに切り裂いてやった。

冨岡さんが唖然としてるわ。

そりゃあ千年生きてたらこうなるよ。

冨「月霞は噂の(剣士)か？」

鱗滝さんと同じようなこと言いますね。

『その通りですよ。私の家系は代々そうでしたから。鬼殺隊についに入りましたが。私は鬼殺隊に入る前から鬼を狩っていました。』

すべて私が作った作り話だよ。

私が今までやってきたことだから。

冨「そうか。」

『そういえば竃門炭治郎君と禰豆子ちゃんって知ってますよね。』

冨「ああ。知り合いだったか？」

『友達です。この前、狭霧山で会いました。禰豆子ちゃんのことは私も認めようと思っています。私は人を襲わない鬼を前にも見たことがあるので。』

もちろん私のことだけど。

1000年間人を食べていないからね。

海「例の案件だ。A、今すぐいけ。北西の方の山に向かえ。」

冨岡さんは例の案件とは？という顔をしている。

例の案件とはカナエさんが童磨に出くわしたということ。

海にもしそうなったら教えてと言っておいたのだ。

確かに北西の方から上弦の鬼の気配がする。

普通の人はわからないけど私は鬼だからわかる。

『緊急事態なので行ってきます。』

私は急いで北西の山に向かった。

行ってみると頭から血を被ったような鬼、童磨と氷の血鬼術を受けて苦しそうにしているカナエちゃんがいる。

ここは鬼として戦わないと勝てない。

鬼として戦って大丈夫かな。

私を探しに無惨がやってくるかもしれない。

戦国時代の時はあと少しで見つかるところだった。

私の情報が無惨に 伝わらないようにする血鬼術も戦国時代よりは進歩したものの完璧ではない。

でも助けないとこのままではカナエさんが死んでしまう。

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