鬼殺隊員兼、審神者になりました！

伍 ページ12

『水ノ呼吸、拾弍ノ型“富嶽三十六景”』




この技は、使い手の目と、撃ち放つ時の手の筋力がないと打てない技だ。




そして、この技は一度撃ったら、決して外れない。




建物を大きく壊して放たれたその技は正確に鬼の首を取っていた。




取ったと言うか、消し炭である。




レールガンの様な攻撃はお館様に固く禁じられていたが…




『やべ、この建物どうしよう…』




それをすっかり忘れて撃ってしまったAであった。



今「……」




うぅ…後ろからの視線が痛い気がする。




今「きれいですね…」




『？』




この破壊具合が？？




今「あれが“そら”ですか？」



おぉそっちか。



『そうだよ。どう？初めて見る空は？』




今「きれいです！」




うんうん。良かった。




『私はさっきの場所に戻るけど…君はここにいなさい。』



今「なぜですか？」



『少し休んでいなさい。君、凄い傷だから。』




今「…ありがとう…ございます。」




『いいえ。』




今「そういえば！なまえをきいてませんでした！」




『私の名前は白露A。よろしくね。』





今「ぼくがなおったらいっしょにおにごっこしてくれますか？」



『いいよ。鬼ごっこをしようか。』




今剣の頭を撫でると嬉しそうに目を細めた。




だが、Aとする鬼ごっこは、柱でさえ悲鳴を上げる過酷なものという事をまだ知らない…

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