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イルミside
姉さんは仕事で家に帰ってくるなり、私ここを出ていくわ!と声高らかに家族や執事達に伝えている
今までありがとう!頑張るわ!
私ここをでて1人で生活してみる!
楽しみだわ!
そう嬉しそうに廊下を駆け抜けていく姉を見てため息を吐いた
後から帰ってきた祖父とディル
2人は俺と同じような顔をしていた
でもこの2人は姉さんのことに関するとイエスマンになるからあてにならない
俺がなんとかして止めないと…
親父のところへ向かったであろう姉さんを追いかけた
親父の部屋は少し空いていてそこから部屋に入ると姉さんが座る親父の隣で身振り手振りでこの家を出て行くと話していた
親父は突然のことに一瞬固まっていたが、理由を聞いていた
『家族やディルはね!優しいから私はこのままでいいって言ってくれるけど!私、もっと外の世界を知ったほうがいいなっておもったの!そこで私の理想の相手を探すわ!!』
大きな瞳をキラキラとさせながら話すA
ね!いいでしょ?月に何回か帰ってくるからとお願いしている
親父は黙ったまま考え込んでいる
俺は口を挟んだ
「姉さん親父が困ってるよ」
『イルミ!ただいま!あのね、私』
俺のほうにかけてきて再会のハグをしてくるAを抱きしめ返す
見上げてくる顔の輝かしいさと言ったら、これは断りにくいよね
親父に同情する
「全部聞いてたよ。でもダメ。1人で暮らすなんて危ない」
『大丈夫よ!なんとかなるわ!!』
「思いつきで行動すると後悔するよ?それに母さんの許可取ったの?」
『うん!出ていくって言ったら気絶しちゃった。だからその隙に出て行こうと思ってるの!』
「…」
母さんのヒステリーが出る前に消えようなんて、姉さんは思い切ったことするな
親父が口を開いた
「お前ももう大人だからな…好きにするといい」
『!ありがとうお父様!!』
姉さんは親父にギューっと抱きついている
俺は少しイラッとしながら姉さんを説得する
「親父も甘いんだよな。姉さん俺は反対だからね、何がなんでもこの家から出さないよ」
最悪針刺してしばらくコントロールしよう
『姉さんイルミの怒った顔みたくないな〜』
「ダメなものはダメだよ」
『困っちゃったな』
そう言いながら親父の部屋を後にして自分の部屋に行って身支度をし始める姉さん
姉さん言葉と行動が一致してないよ
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作者名:ふぇもふぁ | 作成日時:2020年5月18日 20時