守護神を守護する神社 (ページ35)

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34.友達-2- ページ35

はじめちゃんから言われて急いで冴子ちゃんのところに向かう途中、図書室から資料室へ行ったと聞いて更に人気のないところに行ったな、と考える。
なにする気？

一応そのらへんに落ちてた壊れた箒を拾っておこう。
資料室の奥、足音を消しながらその集団に近付く。

『へぇ？このあとどうする予定？』
男子C「あいつにはすこし痛い目って言われてるんだ。」
『そーなんだ！それは大変だね、君たちが。』
はじめちゃん「どんまい」
男子A「はぁ？何言って…！？」

今更聞いてきた仲間におかしいと思ったのか、冴子ちゃんに迫っている男子が振り向く。
が、しかしその眼の前で箒を寸止めするAの姿があった。

男子BC((今、人間の動きじゃなかった！！))

男子A「なんなんだお前…」

『はぁ？』

それはこっちの台詞なんですけど？
そう思っていると殺気が漏れてたのか
男子3人の足がぷるぷるしていた。

「殺気、もれてるぞ」
『(いっけね☆)』

動けなくなった3人と冴子ちゃんの間に移動すると、今まで怖かったのか冴子ちゃんはゆっくりと座り込んだ。
それを横目で確認しつつ、男子3人に向き直った。

『なんで冴子ちゃんがこんな目に合ってるか僕にはわからないんだけどさ？
僕の友達に手を出したって、どういうことかわかってるの？？』

3人「「「ひぃっ！」」」

『まぁ、まだ学生だし……2度目はないよ』真顔

今度はあえて3人にだけ殺気を軽く飛ばすと、完全に足の力が入らなくなったのか、全員膝をついて立てなくなったようだ。

僕はそんな彼らを見下ろし、一息付いてから振り返って笑った。

『さて、冴子ちゃん。だいじょーぶ？』
冴子「ありがと。あいつらより悠のが怖かったよ(笑)」
『それはよかった』
冴子「よかったのかい！…本当にありがとう。」

震えている手

『…送ってくよ。でも、その前にちょっと用事があるから、バレー部のとこで待ってて。』
冴子「えっ？」

座り込んでいる冴子ちゃんを、いつぞやのようにお姫様抱っこすると人がいない道を選んでバレー部の練習している体育館へ向かった。

『修、宜しく。』
修「？…任されたり！」
他の部員(((え、どういう状況！？)))

周りの部員が困惑してたが、一繫さんに見学希望ですーと言いながら僕は足早に保健室へ向かった。