お昼ご飯 ページ33
「わぁ……！」
「はは、あんまジロジロ見られるとハズいなぁ」
白を基調とした中に差し色で赤と木目調が見られる、シンプルだけどとてもお洒落なお部屋だった。
す、すごい……大人の男の人ってみんなこういうお家に住んでるの！？私の部屋が気に入らない訳じゃないけど、白とピンクでまとめてるから自室の子どもっぽさをひしひしと感じた。
「荷物ここでええ？」
「あっ、うん！お願い！」
屯さんは相変わらず緊張して固まっている私をソファーに座らせ、お茶を出してくれた。一口いただくと少し胸の高鳴りが治まった気がした。
「よっこらせっと……もう12時か。Aさん、昼どないする？」
「……はっ、そうだ、言い忘れてた！昨日店主さんに今日お泊まりすること伝えたらお弁当持たせてくれたの！
だからお昼ご飯か夜ご飯はそれでいいかなーって思ったんだけど、どう？」
「あー、したら昼はそれにしよか。夜は何か作るで」
ほぉぉ……またしても屯さんの手料理が食べられるとは！楽しみ……！！
「ふふ、じゃあお願いしまーすっ」
「あんま期待せんといてな？」
と言って屯さんはお弁当を温めにキッチンへ向かった。
間取りはうちと同じかな……？あのドアの先に寝室があるのだろうか。行ってみたい。行かないけど。
そして数分後、彼が両手にお弁当を持って戻ってきた。
ちゃんと見てなかったけど、これ、もしかして……！
「ふくふく弁当にこんなメニューあったっけ？」
「……ううん、これメニューにない！きっと店主さんが特別に作ってくれたんだよ！美味しそ〜っ」
「はえーあのじい様ほんま優しい人やな……ありがたいわぁ。いつも唐揚げおまけしてくれるし」
「うんうん、『お兄ちゃんガタイいいから』ってね」
「ただの中年太りやねんけどなぁ。さ、食べよか」
二人で手を合わせ、いただきますと言った。
わざわざ別の種類のおかずを詰めてくれたみたいだからお互いに交換してその美味しすぎるお弁当に舌鼓を打った。
やっぱり誰かと食べるお弁当って美味しい。
その相手が屯さんなら尚更。
・
お弁当を食べたあと、お喋りして、持ってきたお菓子をつまんで、だらだらして……とのんびり過ごしていると、気付けば時刻は17時を回っていた。
「Aさん、19時くらいに飯でどう？」
「うん、いいと思う！」
「そしたら作ってる間暇やろうからよかったら風呂入っててや？」
「あ……じゃあお言葉に甘えて！」
料理出来て優しくて気が利く……完璧すぎる。
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おぼろどうふ(プロフ) - 3回目（笑）失礼します。まだ数話しか投稿されてない時から追ってましたがもう終始好きでした。完結おめでとうございます！新作も楽しみにしてますね(^^) (2021年2月19日 9時) (
レス) id: 464a1b954d (このIDを非表示/違反報告)
ウィング(プロフ) - おぼろどうふさん» 2回もコメントしていただきありがとうございます！不器用でちょっと奥手な可愛いカップルを目指して書いてるのですごく嬉しいです^^ 更新頑張ります！ (2021年2月15日 0時) (レス) id: 6d010e161a (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - 自分すぐ濡場に持っていきたがるのでこういう甘酸っぱいの滅茶苦茶好き…、1話投稿される度にニヤニヤしてます。更新頑張ってください (2021年2月14日 23時) (レス) id: 464a1b954d (このIDを非表示/違反報告)
ウィング(プロフ) - おぼろどうふさん» ありがとうございます〜！そのコメントがめっちゃ好きです……(*^^*) (2021年1月31日 14時) (レス) id: 6d010e161a (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - めっちゃ好き。お弁当から始まる恋愛とか好きじゃん… (2021年1月31日 14時) (レス) id: 464a1b954d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウィング | 作成日時：2021年1月1日 4時
