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3話 ページ5

『…なに、これ』

廊下に出るとそこはもう、さっきまで私たちが歩いて
いた場所とは想像できない光景で。

宇佐美「どうなってんの…」

柊「爆弾だよ。どう?これで分かってもらえた?」

逢沢「先生が爆破させたんですか?」

柊「ピンポ〜ン!
あ、ちなみにねその上にもまだあるよ」

そう言って指をさしたのは海斗くんと私の真上。
動けないでいると海斗くんが私の手を引っ張って
抱きしめた。

真壁「おい 嘘だろ…」

里見「狂ってる…」

秋庭「誰か!誰か助けて!誰か!!」

柊「無駄だよ!みんな自分のことでそれどころじゃない」

今の先生が何を考えているのかさっぱり分からず
ただ怖くて、海斗くんの制服をぎゅっと握った。

柊「さあさあ教室に戻ろうか。また爆発しないうちに」



柊「今の爆破で君たちはこの教室と隣の美術室、
そしてトイレ以外は行けなくなった。完全に退路を
断たれたことになる」

魚住「全然話について行けないんだけど」

結城「え、これドッキリだよね?」

柊「もちろん… ___リアルだ。」

少しの間が空いて、少し期待したけど違った。
やっぱり先生は本気なんだ。

柊「ちなみにこの学校には、さっきみたいな爆弾が
至る所に仕掛けられている。」

逢沢「この教室にも爆弾があるってことですか?」

柊「…1・2・3」

そう言ってどこか楽しそうに指を指す先生

柊「分かったら、席につこうか」

みんな素直に席に向かい、私も海斗くんと手を繋いで席に座る

柊「お〜走ってる走ってる。もう2〜3個爆破させないと緊張感出ないかな〜とか思ってたけど結構みんな必死に逃げてくれてるね」

なんてやっぱりどこか楽しそうに話してる先生が
怖くてたまらない。
先生が窓を見てる隙にみんなが携帯で通報しようと
していると

柊「はい携帯ストップ!
これからみんなの携帯電話とかばんを回収するから。もし余計なことをしたら……バーン!!」

『…っ!』

柊「それが嫌ならこん中に全部入れろ」

そう脅されみんな素直にかばんを入れた

茅野「なんでこんなこと?一体何が目的なんですか」

柊「気になるよな〜…
君たちが人質になったのには理由がある。」

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作者名:あゆり | 作成日時:2021年9月18日 8時

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