３年Ａ組今から皆さんは、人質です (ページ6)

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４話ページ6

タイミングが良いのか悪いのかよくわからないけど
先生の言葉を遮るようにチャイムが鳴った

柊「はい起立！」

でも当然皆立とうとしない。

柊「起立だよ、はいきーりーつ！」

先生が腕に着いた爆弾のスイッチを見せると瀬尾くんが真っ先に立ってみんなも次々と立つ。

柊「これから、俺の授業を始める。礼。」
「着席」

私たちが従わないと腕の爆弾のスイッチで脅される。

柊「どうしてこのクラスは人質になったのか。はいわかる人！」

誰も手を挙げずに下を向いていると

柊「じゃあ宇佐美」

宇佐美「はぁ？分かるわけないし」

柊「いや分かるはずだ。よく考えて」

宇佐美「みんながブッキーにひどく当たるから」

柊「なるほど。まあ確かに教師に対するリスペクトはゼロだよな。でもそんな理由でここまでスペクタクルな仕打ちはしないよ。ヒントは…他のクラスには
なかった事だ。」

思い当たるのは彼女のことしかない。
きっと、彼女に間違いない。

柊「じゃあ諏訪」

諏訪「警察沙汰になった奴がいる」

甲斐「てめえ喧嘩売ってんのか？」

『ちょっと隼人！落ち着きなよ、』

柊「甲斐が起こした傷害事件か。まあでも確かに。それも関係なくはない。」

そう言って先生はあるひとつの席の前に立った。

…やっぱり。やっぱり澪奈だ。

柊「君たちも分かってるはずだ。でも答えたくない」

思い出したくないことを思い出しそうで、怖くて
手を握りしめる。
でも彼女は口を開いた。

茅野「澪奈ですか？」

『…っ』

茅野「景山澪奈がじさつしたことですか？」

柊「ピンポ〜ン！他のクラスにはないことそれは
生徒を一人失ったことだ。」

甲斐「あいつはじさつしたんだ俺達は関係ねえ」

柊「本当にそうか？俺はそんなふうに思ってない。」

逢沢「どういう意味ですか？」

本当に逢沢くんは次々に皆の気になる質問をしてくれる。でも私は思い出したくない。
耳を塞ぎたくなる。

柊「この中の誰かが景山のじさつに関与している。」

「…かもしれない」

『…えっ、』

小さく発した私の言葉は先生の耳に届いてしまっただろうか。